富裕層が住む街「白金高輪」賃貸より購入を選択
駅の周辺は江戸時代に薩摩藩や高松藩など大名家の下屋敷があったところ。上皇陛下の叔父であり、昭和天皇の弟である高松宮ご夫妻が暮らしていた邸宅である「高輪皇族邸」など、皇族とゆかりの深い建物が多く点在している。都内でも有数の高級住宅地として知られ、家賃水準も指折り。賃貸という選択肢もあったが、月々の家賃を考えたら購入しても同じと、購入に踏み切ったという。
■高輪白金周辺の賃貸相場
1K・1Dk 9.71万円
1LDK 16.39万円
2LDK 24.40万円
3LDK 28.3万円
4LDK 32.5万円
出所:宅地建物取引業協会4月16日調べ
駅周辺に商業施設や娯楽施設など、ランドマークとなるものはないが、「クイーンズ伊勢丹」や「ピーコックストア」など、最寄り品を揃えるには便利なスーパーが点在している。また明治通りの四の橋から伸びる白金商店街には生鮮食品を扱う、昔ながらの個店もいまだに顕在。高級住宅地でありながら、庶民派の買い物スポットが点在していることは、住んでみて気づいたことだとか。また会社員が気軽に訪れるような飲食チェーン店は少なめだが、住宅街には隠れた名店も多く、意外と食の選択肢は多いという。
購入価格は1億7000万円で、その6割は住宅ローンを活用したという40代会社員。定年前にローンは払い終える計画だというが、月々のローン返済以上に、近所付き合いにまつわる出費が痛いという。ちょっとした会食でも近所の高級レストランを利用し、服装にも気を使わなければならない。車も世間から見たら高級車だが、ここでは一般車。上には上がいる(いまはコロナ禍でご近所付き合いが希薄になっているので安堵しているとか)。教育費も年々増えていくし、実力主義の外資系企業にいつまで働けるか分からず、このままの給与水準を維持できるか、不安だという。
写真:PIXTA
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