日本における持ち家率は6割を超え、年齢があがるほどその割合は高くなっていきます。持ち家離れなどと言われていますが、まだまだ「いつかは自分の家を持ちたい」と多くの人が夢見ているのです。もし20代でマイホームが持てたなら……若くして一国一城の主を実現した場合を考えてみましょう。

40代、定年前に住宅ローン完済を目指すと…

20代でマイホームを実現すれば、無理のない返済プランとなりますが、これが注文住宅購入者平均の44歳でローンを活用したとなるとどうなるのでしょうか。年金暮らしが始まる前に、ということで20年で返済しようとしたら、利息分は312万6569円、総支払額は3012万6569円で、330万円ほど、総返済額は減りますが、月々の返済額は当初5年は11万9413円、5年目以降は12万7566円。35年ローンで返済する20代購入組に比べて、毎月1.5倍の負担となる計算です。

 

40代というと、子供の教育費の負担も徐々に大きくなる頃です。文部科学省『国立大学等の授業料その他の費用に関する省令』、『私立大学等の令和元年度入学者に係る学生納付金等調査』によると、国立大学の初年度納付金は81万7800円、私立大学は文系で117万2582円、理系で154万9688円。4年間大学に通うとなると国公立大学で250万円ほど、私立大学文系で400万円、私立大学理系で550万円程度の費用が必要となります。

 

また実家からの通学が難しいとなると下宿することになり、毎月仕送りする必要が出てきます。独立法人日本学生支援機構『平成30年度学生生活調査』によると、国立大学の場合、家計からの仕送りは116万円強、公立大学は99万円強、私立大学は170万強。学費と合わせると、1年間の負担額は、国立大学の場合は178万円、公立大学では162万円、私立大学では310万円程度となります。

 

通常、年齢とともに給与もあがっていきますが、家計の負担も増えていきます。そう考えると、若いうちにマイホームを実現し、長期的な視野で返済していく、場合によっては繰り上げ返済で住宅ローンから解放される、というのが、有効な方法といえそうです。

 

 

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