日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は「ネットショッピング」に焦点をあてていきます。

コロナ禍が契機に…利用拡大が続くネット通販

新型コロナウイルス感染拡大によって、初めてネットショッピングを利用したという人も多いのではないでしょうか。

 

※画像はイメージです/PIXTA
※画像はイメージです/PIXTA

 

総務省による『家計消費状況調査2021年(令和3年)1⽉』によると、二人以上世帯のネットショッピングの支出額は1万6,914円で前年同月比18%増、ネットショッピング利用世帯の割合は51.9%と、前年同月比9.1%増となりました。

 

同調査の2020年平均を見ていくと、インターネットを通じて何かしら注文をしたという世帯は全体の47.2%。1ヵ月当たりの支出額は3万4,260円でした。

 

最も支出額が多いのが「食料品」。「家電」「婦人用衣類」「化粧品」「健康食品」「飲料」と続きます。

 

【2020年インターネットを利用した支出/月(二人以上世帯)】

食料品 2,181円
飲料 560円
出前  356円
家電 1,453円
家具 497円
紳士用衣類 477円
婦人用衣類 954円
医薬品  209円
健康食品 647円
化粧品 687円
書籍 406円
電子書籍 143円
音楽・映像ソフト、パソコン用ソフト、ゲームソフト 429円
ダウンロード版の音楽・映像、アプリなど 180円

 

世帯主の年齢で見ていくと、世帯主が30代後半の世帯で最も利用率が高く、73.0%。40代前半、30代後半と続きます。また70代前半で28.3%と4世帯に1世帯以上、80代前半で17.8%と5~6世帯に1世帯と、インターネットショッピングの裾野の広がりを感じさせます。

 

また支出額を見ていくと、最も金額が大きいのが世帯主が50代後半で3万6,032円。50代前半3万4,258円、60代前半3万4,077円、30代前半3万4,260円と続きます。80代前半で3万2,438円と、全世代で月に3万円程度。インターネットショッピングを利用する世帯に限ると、消費の10~20%ほどはインターネットを介して行われています。

 

【世帯主の年代別インターネットショッピング利用率と支出額/月】

34歳以下 70.3% 34,260円
35~39歳 73.0% 32,708円
40~44歳 71.2% 33,987円
45~49歳 67.8% 33,374円
50~54歳 64.2% 34,258円
55~59歳 59.9% 36,032円
60~64歳 51.9% 34,077円
65~69歳 38.1% 31,902円
70~74歳 28.3% 30,715円
75~79歳 20.8% 29,469円
80~84歳 17.8% 32,438円
85歳以上 18.1% 29,251円

 

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