せっかく時間をやりくりして予防接種をしにきたのに、子どもが大暴れして延期に…。そんなイライラの経験がある親御さんも、多いのではないでしょうか? 本記事では、子育てに奔走する親御さんに向けて、日常のワンシーンの切り抜け方を具体例とともに解説します。※本記事は、『イヤイヤ期専門保育士が答える 子どものイヤイヤ こんなときどうする? 100のヒント』(実務教育出版)より抜粋・再編集したものです。
「注射は痛くないよ」は子どもにとってウソになる
●やりがちだけど、なるべくしたくないこと
× 「泣かずにがんばろう!」と励ます
× 「そんなに痛くないから大丈夫!」と励ます
× 注射のことを秘密にして病院に連れて行く
●親として知っておきたいこと
注射がイヤで泣くのはよくあることです。ひどい場合は、大暴れしてお医者さんや看護師さんを蹴ったり、走って逃げたりします。
最悪の場合、せっかく病院まで来たのに「今日はやめとこうか」といわれ、接種できないことも…。親は「えー! 次回?」と泣きたくなりますが、子どもにとっては、どうして注射をしなければいけないのかの理由が分からないのだから、拒否するのは当然かもしれません。
●イヤイヤ期専門保育士の対処ワザ
うちの息子はあまりに暴れるので、押さえつけられてお尻にチクリとされたことがあります(いまだにトラウマです…)。結論をいうと、イヤなものはイヤで、泣くときは泣きます。「注射は痛くない」は励ましのつもりでしょうが、ウソはやめましょう。
どんなに泣かれても体を守るために必要なので、注射するときに親がすべきことは二つ。一つは「いまから注射をする」と伝えること。だまし討ちはやめましょう。もう一つは、注射をしたら「できたね。よくがんばったね」とポジティブな印象で終わらせること。
また、嫌がる子どもを根気よく待ってくれるお医者さんもいます。無理強いされないことも、恐怖心を取り除く要素になりますよ。
注射することは事前に伝え、ポジティブな声かけで終わろう
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0・1・2歳児専門保育士
1978年生まれ。兵庫県西宮市の認可保育園・中田家庭保育所施設長。自宅が家庭保育所を運営している環境に生まれ育つ。学校から帰宅すると、保育所の子どもたちと遊ぶことが日課で、人生の大部分で乳幼児と触れ合う。小学館の「HugKum」や「ベビーカレンダー」で0~2歳の育児コラムを連載。著書に、『イヤイヤ期専門保育士が答える子どものイヤイヤ こんな時どうする? 100のヒント』(共著、実務教育出版)、『いっぺんに作る赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)がある。
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連載「イヤイヤ期」をイライラせず乗り越える!現役保育士が対処ワザを解説
イラストレーター
漫画、イラスト、絵本などを制作。
主な著書に漫画:『冬のUFO・夏の怪獣【新版】』(ナナロク社)、『ツノ病』(青林工藝舎)、絵本:『ゲナポッポ』(白泉社)、『ぱたぱた するする がしーん(こどものとも年中向き2018年8月号)』(福音館書店)、『これなんなん?』(くもん出版)、『むしめがねのルーペちゃん』(アリス館)、『こうえん』(偕成社)、『とおくにいるからだよ』(教育画劇)、『ハッピーボギー』(あかね書房)、『くまくんの たすけて〜!』(学研プラス)などがある。現在、「母の友」にて漫画『日曜日のはじめちゃん』を連載中。
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