「イヤイヤ期」とはおおよそ1歳半~3歳頃を指し、第一次反抗期や魔の2歳児ともいわれます。しかし、イヤイヤ期は自立・成長の時期であり、本当は親にとっても非常に喜ばしいことなのです。本記事では、イヤイヤ期専門保育士が、子育てに奔走する親御さんに向け、この時期特有の困りごとへの対処法を紹介します。※本記事は、『イヤイヤ期専門保育士が答える 子どものイヤイヤ こんなときどうする? 100のヒント』(実務教育出版)より抜粋・再編集したものです。
「買わない」と約束していたなら、言動を守って
●やりがちだけど、なるべくしたくないこと
× 根負けして買ってしまう
× 「じゃあ、今日は公園なしね」と子どもが楽しみにしている次の予定をキャンセルする
× 「お菓子ばっかり食べていたら虫歯になるよ!」と驚かせる
●親として知っておきたいこと
「お菓子は買わないよ」といったのに、スーパーのお菓子コーナーで子どもが駄々をこねる。ひっくり返って「買って!」と泣かれると、しつけができていないみたいで恥ずかしいですよね。
他のお客さんの迷惑にもなるので、根負けして買ってしまうこともあるでしょう。でも、「今日は買わない」と子どもに約束していたなら、その言動を守ることのほうが大切ですよ。
●イヤイヤ期専門保育士の対処ワザ
家を出る前に「今日はお菓子を買わない」と約束したのに、そんな約束はすっかり忘れたように“お菓子買って攻撃”をするのが子どもです。
公共の場で騒がれたら、体中の毛穴から変な汗が流れ出てきます。でも、これはイヤイヤ期によくあることととらえ、毅然とした態度で対応しましょう。まずは、「お菓子がほしかったのね」と気持ちを受け止めます。ひっくり返って騒いだら、他のお客の迷惑にならない場所に移動させ、安全を確認しながら目を離さず放っておきます。
つまり、我慢を覚えさせるのです。 “お菓子買って攻撃”はこの先もしばらく続くでしょうが、負けないでください。「いつでも買ってもらえるわけではない」ということを経験させることが大切なのです。
「お菓子を買わない」と約束したなら、毅然とした態度で「買わない」を貫こう
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0・1・2歳児専門保育士
1978年生まれ。兵庫県西宮市の認可保育園・中田家庭保育所施設長。自宅が家庭保育所を運営している環境に生まれ育つ。学校から帰宅すると、保育所の子どもたちと遊ぶことが日課で、人生の大部分で乳幼児と触れ合う。小学館の「HugKum」や「ベビーカレンダー」で0~2歳の育児コラムを連載。著書に、『イヤイヤ期専門保育士が答える子どものイヤイヤ こんな時どうする? 100のヒント』(共著、実務教育出版)、『いっぺんに作る赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)がある。
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連載「イヤイヤ期」をイライラせず乗り越える!現役保育士が対処ワザを解説
イラストレーター
漫画、イラスト、絵本などを制作。
主な著書に漫画:『冬のUFO・夏の怪獣【新版】』(ナナロク社)、『ツノ病』(青林工藝舎)、絵本:『ゲナポッポ』(白泉社)、『ぱたぱた するする がしーん(こどものとも年中向き2018年8月号)』(福音館書店)、『これなんなん?』(くもん出版)、『むしめがねのルーペちゃん』(アリス館)、『こうえん』(偕成社)、『とおくにいるからだよ』(教育画劇)、『ハッピーボギー』(あかね書房)、『くまくんの たすけて〜!』(学研プラス)などがある。現在、「母の友」にて漫画『日曜日のはじめちゃん』を連載中。
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