「父を略奪した後妻は許さない!」…一人息子が怒髪天の復讐劇

日本で亡くなる人は、年間130万人。亡くなる人の数だけ相続がありますが、お金が絡む話にはトラブルはつきものです。今回は後妻と前妻の子どもによる遺産分割の事例を、山田典正税理士が解説します。

父の不倫で両親が離婚…苦労の連続だった母子

※画像はイメージです/PIXTA
※画像はイメージです/PIXTA

○登場人物
・父:不倫の末、Aさんの母とは協議離婚。B子さんと再婚した
・母:既に他界。父の前妻であり一人息子のAさんを引き取る
・Aさん:父と母の一人息子
・B子さん:父の後妻。不倫で略奪婚

 

関係図
関係図

 

「父は、養育費は支払ってくれましたが、それだけでした。一度も会いにくることも、手紙を寄越すこともなく」

 

そう、Aさんは眉をよせて振り返ります。Aさんがまだ幼稚園児のころ、Aさんの父はB子さんと不倫。話し合いの末、協議離婚が成立したそうです。離婚調停はスムーズに進みましたが、そこからは苦労の連続だったといいます。

 

「母は離婚した後、家を探すだけでも大変だったと聞きます。そこから私の保育園を探し、仕事を探し……結局、パートの仕事を見つけるだけでも精いっぱいだったとか」

 

いくら養育費が支払われるとはいえ、それだけで生活ができるわけではありません。Aさんは、働き詰めで疲れを滲ませた母の背を見て育ちました。

 

「幼かった僕や、子育てで疲れていた母を裏切った……父が不倫しなければ、こんな苦労をすることはなかった。そう、考えずにはいられないんです」

 

親権は母が持っていたから、会いに来にくいのはわかる。それでも時間や場所を話し合って、面会する機会を設けることはできたはず。そう思うと、『ああ、自分は疎まれていたんだな』と嫌でも実感したといいます。

 

「母が病気で亡くなったときも、通り一遍の挨拶しかありませんでした。だから、父が死んだと連絡がきても大きなショックはなかったです」

 

むしろ葬儀にひっそりと顔を出しても、妙な虚しさに襲われるだけだったとAさんは話します。

 

「ただ、僕にも相続権があるので。今まで迷惑をかけられた分、せめて貰えるものはもらっておこうと思いました」

アンパサンド税理士法人/アンパサンド株式会社 税理士/経営心理士

大学を卒業後に税理士試験に専念した後、平成20年1月に都内大手税理士法人に就職。 個人や中小同族会社の税務相談や経営周り全般の相談から大手上場企業の税務相談まで幅広い分野で活躍。事業承継、組織再編、連結納税、国際税務、事業再生と多岐に渡るコンサルティング実績がある。また、相続申告業務についても多数の実績を有する。
平成27年1月 山田典正税理士事務所として独立。独立後も、補助金支援において創業補助金採択、ものづくり補助金採択の実績を有し、生産性向上設備投資促進税制の申請支援、資金調達支援、事業承継支援、上場企業の税務顧問等、多数の実績を有する。
平成30年1月、社名をアンパサンド税理士事務所に変更
令和元年10月、アンパサンド税理士事務所より組織変更

著者紹介

連載まさかの「相続トラブル」税理士が解説

※本記事は、編集部に届いた相続に関する経験談をもとに構成しています。個人情報保護の観点で、家族構成や居住地などを変えています。

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