自分が持つ影響力で、人や組織を巻き込み「動かす!」
あなたは、自分から動いていますか。
年次や役職を盾にして、言うことを聞かせる(人を動かす)というのは、指導や統率ではありません。上司が部下に言うことを聞かせるという行為は、役職者が持つ権限として業務命令であり、人を巻き込んでいるわけではありません。若手社員が持つべき指導力や統率力とは、年次や役職に関係なく、自分が持つ影響力によって人や組織を巻き込み、動かすことです。
つまり、管理職などの役職がなくてもこの人のためなら言うことを聞くという要素がないといけません。
人を動かす要素として外せないのは、「信頼」と「情熱」です。これまで623社16万人以上の企業をコンサルティング(支援)し、その中で各社の人事評価が上位5%の社員の現状を分析しました。その中で若手社員に特化して結果を見ると、優秀な若手社員が持つ能力として「信頼」と「情熱」という言葉が導き出されました。
周りにいる先輩やチームメンバー、上司からどういった点を評価しているかヒアリングしたところ、「達成」「信用」「信頼」「情熱」「想い」という言葉がトップ5として抽出されたのです。
業種業態や企業規模にかかわらず、「信頼」と「情熱」は優秀な若手社員に共通している要素でした。社内で高く評価されるためには、この要素を持つことが必要になってくるということでもあります。
では「信頼」はどうやって得られるのでしょうか。信頼関係を築くには、自分の弱みを隠さず相手に見せることで、まず親近感を持ってもらうことが大切ですが、それだけではなく、実現力を持っていなければなりません。自ら行動することによって相手を動かし、かつ、結果を出さなければ徐々についてくる人が少なくなります。
実現力とは、行動に対して結果が伴っている力を意味します。行動したことによって結果を残すという意味です。もちろんすぐに結果が出ることはありませんので、逃げずに、粘り強く、行動し続けるという忍耐力も含まれます。もともと若手は潜在能力が期待されています。小さなことであっても結果を残し続けることで徐々に認められ、さらなる期待が寄せられます。
行動して結果が出なかったらすぐにあきらめるのではなく、あきらめずに行動を続けることも相手の心を揺り動かす要素の1つとなります。
あきらめずに行動し続けるためのエネルギー源が、情熱です。
「本当に目標達成したい!」
「本当にその仕事に興味関心がある!」
「必ず達成したい!」
こういった熱量が情熱です。これは能力というより心構えに近いと思います。ただこの情熱は、思っている以上に周りに影響与えます。変化が激しくて不確実な時代では、勢いよくやり抜く力が必要だと感じている人が多いからだと思います。実際に、情熱がある人やエネルギーに満ち溢れた人には人が集まります。
元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんの日めくりカレンダーが爆発的なヒットを残したのは、松岡さんの持つユニークな個性だけでなく情熱的なエネルギーに惹きつけられる人が多い昨今のトレンドを反映していると思います。
こういった情熱を自身で育むことは難しいと思われるかもしれません。しかし、次のように自分の意思でコントロールして情熱を高めることは可能です。
「あきらめずに行動を続ける」
「目的達成に対してこだわる」
「仕事に対して興味関心を強く感じる」
このようなマインドセットで仕事に望めば、「情熱がある人」とみなされ、影響を受ける人は増えていきます。
Action
「情熱」が人を動かす
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