1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場は米国での市場混乱や中国での短期金利急上昇などの影響から下落しました。米国株式市場は高値警戒感が強まる中、個人投資家の投機的な買いが集中した一部銘柄が急騰し、ショートポジションを持つヘッジファンドの破綻懸念が高まったほか、ボラティリティの急上昇もリスク回避の動きを強めました。NYダウは30,000ドルの大台を割り込み、週間では3.27%下落しました。日本株式市場は、日米企業の決算は概ね良好ですが、米国で投機的な売買が全体市場を混乱させ米国株が下落したことなどから、警戒感が高まり日経平均株価は28,000円を下回りました。週間では日経平均株価は3.38%下落しました。欧州株式市場は、封鎖措置が延長されたことや、ワクチンの接種遅延などを嫌気して、DAX指数は3.18%、FTSE100指数は4.30%下落しました。中国株式市場は、国内の短期金利急上昇や米国株の急落などが嫌気され、上海総合指数は3.43%、香港ハンセン指数は3.95%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、主要株式市場が下落したことなどを嫌気して0.24%下落しました。
<債券>
米国の債券市場は、株式市場が大幅に下落しましたが、先行きの景気回復や金融緩和政策の正常化への思惑が残り、週間では10年債金利は横ばいとなりました。日本、ドイツ、英国の長期金利もほぼ横ばいとなりました。
<為替>
円相場は円安となりました。対米ドルではワクチン供給不安や米国市場が混乱して米国株が下落したことなどによるリスク回避のドル買いなどを受けて、0.86%の円安となりました。対ユーロでも0.67%の円安となりました。
<商品>
原油価格はほぼ横ばいとなりました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年1月25日~1月29日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年2月1日)
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