給与所得2000万円以上…“富裕層”が多いのは?
世の中には「富裕層」と呼ばれる人たちがいます。色々な基準がいわれていますが、日本でよく基準にされているのが、野村総合研究所による純金融資産保有額による区分。1億~5億円未満を「富裕層」、5億円以上を「超富裕層」とすると、日本には132.7万世帯ものお金持ちがいます。
日本には5852万世帯(外国人世帯含む)いるといわれていますから、50世帯に1世帯が富裕層という状況です。50世帯といえば、場所によりますが、近所を見渡せば1世帯は富裕層という水準。意外に身近にいそうな印象です。
あくまでも保有する金融資産に注目した区分なので、いわゆる「稼いでいる」という感覚とは、どうしてもズレがあります。「給与」に着目して富裕層を定義する場合もありますが、1000万円以上とか、5000万円以上など、まちまち。そのなかでよく見られるのが「給与所得2000万円以上」という水準です。
国税庁が公表している「統計年報」から、所得税納税者を対象に給与所得で2,000万円以上と申告している人を見てみると、 全国に21万4146人。1年を通じて勤務した給与所得者は5,000万人強といわれていますから、給与所得者の0.4%。ぐっと遠い存在に感じるのではないでしょうか。
都道府県別に給与所得2000万円以上の分布を見てみると、最も多いのが「東京都」で5万6664人。「神奈川県」1万8093人、「大阪府」1万6974人、「愛知県」1万2713人、「兵庫県」1万1019人と続きます。
一方で2000万円プレイヤーが少ないのが「鳥取県」で507人。「島根県」「秋田県」「佐賀県」「福井県」と続きます。
また総人口に占める割合で見てみると、やはり東京が多く、人口比0.416%。「神奈川県」「兵庫県」「大阪府」「奈良県」と続きます。一方で最も割合が小さいのが「秋田県」で0.069%。「青森県」「山形県」「岩手県」「富山県」と続きます(図表1)。
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