日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「家賃水準」。賃貸派の人たちにとっては毎月の大きな支出となり、オーナーにとっては収益の柱となる「家賃」。全国の水準をみていきましょう。

賃貸派…日本で最も住まいが広いのは?

国土交通省「住宅市場動向調査」(令和元年度)によると、賃貸派の人が住まいを決める際、重視するのが「家賃」と「立地」。5割以上が、物件を選ぶ際に外せない条件だと回答しています(関連記事:『年収「477万円」賃貸派の会社員、家賃7.5万円の負担が重く…』)。

 

「凄い部屋だが家賃はいくらだろう?」 (写真はイメージです/PIXTA)
「凄い部屋だが家賃はいくらだろう?」
(写真はイメージです/PIXTA)

 

総務省の「住宅・土地統計調査」によると、そもそも日本にある借家は1906万5000戸、住宅総数に占める割合は35.6%。その内訳をみていくと、「民間借家」は1529万5000戸、次いで「公営の借家」が192万2000戸、「給与住宅」が110万戸、「都市再生機構(UR)・公社の借家」が74万7000戸となっています。

 

市区町村(政令指定都市の行政区含む)ごとに見ていきます。

 

まず1世帯当たりの居住室数が最も多いのが「大阪府豊能町」で5.17室。大阪府の北西部に位置し、標高が高いことから「大阪の軽井沢」などと称される町です。続くのが兵庫県南東部に位置する「猪名川町」で4.78室。秋田県の南部に位置する「羽後町」で4.37室と続きます(図表1)

 

出所:総務省「住宅・土地統計調査」(平成30年) ※借家・主世帯に限定
[図表1]市区町村ランキング「1世帯当たり居住室数」上位10 出所:総務省「住宅・土地統計調査」(平成30年)
※借家・主世帯に限定

 

反対に居住室数が少ないのは「大阪府大阪市西区」で1.73室。続いて「東京都豊島区」で1.76室、「大阪府大阪市中央区」で1.80室、「神奈川県横浜市西区」で1.81室、「東京都新宿区」で1.82室と続きます。

 

次に1世帯当たりの畳数に注目してみましょう。最も広いのが、前出の「大阪府豊能町」で38.44畳。続く2位も前出の「兵庫県猪名川町」で35.96畳。第3位は岩手県沿岸部の最北端に位置する「洋野町」で30.52畳。埼玉県中央部の「川島町」29.88畳、福島県会津地方に位置する「南会津町」28.37畳と続きます(図表2)

 

出所:総務省「住宅・土地統計調査」(平成30年) ※借家・主世帯に限定
[図表2]市区町村「1世帯当たり畳数」ランキング 出所:総務省「住宅・土地統計調査」(平成30年)
※借家・主世帯に限定

 

一方で最も狭いのが「大阪府大阪市西成区」で11.89畳。「大阪府河南町」12.83畳、「大阪府大阪市浪速区」13.30畳と続きます。やはり立地が限られる大都市圏は、部屋数も広さも限られる傾向にあるようです。

 

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