世界屈指のリゾート地であるインドネシア・バリ島は、アジア地域でも有数の不動産市場として高い人気を誇っていました。しかし世界を襲った新型コロナウイルスは、バリ島にも甚大な影響を及ぼしています。世界の富裕層から愛されるリゾート地の現状は……現地からのレポートです。

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世界的リゾート地としてのバリ、その魅力

日本から直行便で約7時間。日本人にも人気のリゾート地バリ島は、その島の持つ独特の文化や物価の安さ、極旨グルメ、そして観光だけではなく不動産投資という側面の魅力も併せ持つことから、常に私たち日本人を魅了してやみません。

 

■バリ島の地理、気候…ハイシーズンはいつ?

東西に細長いインドネシア。およそ1万3,400の島々から構成され、バリ島はインドネシアの一大観光島です。日本の愛媛県とほぼ同じくらいの面積に、約420万人の人々が暮らしています。

 

赤道より南に位置するバリ島は乾季が4~10月、雨季が11~3月とされ、最も雨が多いのが日本の厳冬期に当たる1月、2月頃です。

 

■バリ島の生活・文化…言語、宗教、食生、etc

インドネシアは全体の88%がイスラム教徒で占められていますが、ことバリ島に関しては、人口の約8割がヒンズー教信者です。バリのヒンズー教は少し独特で「バリヒンズー」と称され、バリ島の中でも多様な文化や慣習が根付いています。

 

共通語はインドネシア語ですが、観光客が多いエリアではブロークンな英語もよく通じます。ですがここは頑張って、カタコトでもインドネシア語をマスターするようにしましょう。たとえば「チャンプルー(混ぜる)」や「オラン(人)」などは、日本語と通じるところもあるのがわかります。

 

また「食」に目を向けてみると、バリ島はインドネシア随一の観光地だけあって、インドネシア料理やバリ料理はもちろん、中華、日本食、イタリアンなどの各国料理を堪能することができます。

 

滞在にも慣れてきたら、ぜひ地元の食堂『ワルン』にもトライしてみましょう。Rp.10,000(約85円)ほどで、おなか一杯に「ナシチャンプル」を食べることができます。

 

■バリ島の経済…主な観光地と概要・特徴、観光客推移

自然豊かな観光スポットが数多く存在するバリ島。日本人に人気のエリアは、主に以下の3つに分類されます。

 

①南部リゾートエリア

ングラ・ライ国際空港からのアクセスも抜群で、常に外国人観光客向けのホットな情報や話題を発信し続けるクタやレギャン、スミニャック、有名な高級ホテルが立ち並ぶヌサドゥア、素朴な漁村の雰囲気と最新リゾートホテルの調和が魅力のジンバラン、リピーターに支持される老舗リゾート地サヌールなどが該当します。

そのなかでもチャングーは、最も勢いのあるエリア。カフェやレストランには多くの欧米人で賑わい、敷地を贅沢に使用したヴィラが多いのも特徴です。

 

②中北部&高原エリア

芸能や芸術の中心地ウブドを中心として、世界遺産に登録されたバトゥール湖やウルン・ダヌ・バトゥール寺院、高原の避暑地キンタマーニなど、見事な景勝とライステラスが期待できるエリアです。

 

③バリ東部

ブサキ寺院やアグン山など、バリ島を代表するヒンズー教の聖地が点在するエリアです。またチャンディダサやアメッド、少し足を延ばしてレンボガン島などは、クタなどの喧騒をさけてゆっくり過ごしたい観光客からの評価が高いビーチエリアです。

 

バリ・ヒンドゥー教総本山のブサキ寺院/PIXTA
バリ・ヒンドゥー教総本山のブサキ寺院/PIXTA

 

このような観光エリアを中心に、近年までは日本人に限らず、バリ島を訪れる観光客は右肩上がりで推移していました。少し古い数字ですが、2015年度に初めて訪バリ観光客数が1,000万人を超え、2016年度は1,200万人以上となっています。東京都の2.6倍ほどの広さの小さな島にこれだけの外国人が訪れるというのは、世界を見渡してもトップクラスの集客数と言えます。

 

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