子どもの成績や授業の理解度を上げたいと考えるのならば、身につけておくべきは「読解力」です。今回は、IQ200以上の子を複数育てた脳科学学習塾RAKUTO代表の福島美智子氏と、株式会社らくと教務部コンテンツ開発課課長・福島万莉瑛氏の共著『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』(実務教育出版)より一部を抜粋、再編集し、国語だけでなく、算数/数学の成績向上に読解力が必要不可欠な理由を解説します。
解答テクニックがあっても、国語の成績は上がらない
そもそも、文章を読みとれなければ、国語の設問には答えられません。
設問で問われていることをきちんと理解しないと、正しい解答を導き出せないからです。問題を解くテクニックだけあっても、国語で点数を取ることはできないのです。
まず、大前提に「読解力」があり、正しく読み解いた後にテクニックを使って答えを出すのです。
算数は「読解力」がなければ最初からつまずいてしまう
算数の問題文の読みとりにも、「読解力」が必要です。よく「ひっかけ問題で間違えた」と言っているのを耳にしますが、単に読みとり不足である場合がほとんどです。
最近は、算数でも長い問題文が多いので、まずは全文を通して何が書かれているのかを読みとれることが重要です。その後に答えまでの道筋を考える力も必要となりますが、そもそも何が書かれているのか正しく理解していなければ、答えを導き出せません。
算数は、「読解力」がなければ最初からつまずいてしまうのです。
他の教科も、教科書やテキスト、テストの問題文...これらに書かれている文章を正しく読みとって、要点をまとめられなければ学力は伸びません。ですから、「読解力」はすべての教科に必要な力なのです。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】
脳科学学習塾RAKUTO
代表
20年以上、脳科学・心理学をベースにした児童向け教材開発に携わり、オリジナルの教育メソッドDMSK法を開発。ディスカッション(D)、マッピング(M)、速読(S)、高速リスニング(K)を取り入れた授業で、地頭力、天才脳が育つ子が続出。6年間で9校舎まで育てあげる。「ずっと通いたくなる」「楽しい環境のなかで天才脳が育つ」とクチコミで評判を呼び続け、RAKUTOに通う生徒の継続率は96%。また、平均25%といわれている中学受験の第一志望合格率は90%以上を誇り、麻布、開成、渋谷教育学園渋谷、筑波大学附属、甲陽学院など、超難関校にも合格者を多数輩出している。大人になっても生きるホンモノの才能が開花することも多く、小学2年生で発明工夫展や美術展に入賞した子、小学3年生でIQ200を越えた子、小学4年生で英検2級に合格した子など、幅広い分野で子どもたちの才能の芽を育てている。著書に『最強の子育て』(すばる舎)がある。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載子どもの可能性を最大限に伸ばす「読解力」の身につけ方
株式会社らくと教務部コンテンツ開発課
課長
慶應義塾大学文学部人文科学科にて、神経心理学を専攻し、卒業。その後、University of Oregon Educational Foundations(オレゴン大学教育学部)にて、小学生向けの教育学や課題解決型学習について専門的に学ぶ。
卒業後、カナダ・バンクーバーにて日本と世界基準の小学生・中学生向け英語指導資格等を取得。日本における英語教育指導のプロフェッショナルとして活躍。現在は、株式会社らくとの英語コンテンツ制作、カリキュラム開発に従事。受験・学習指導により、慶應大学SFC、学習院大学等への合格、開成や筑波大学附属などの生徒の成績アップを実現し、保護者より評価を得ている。自身も、らくと式速読術を身につけ、1冊5〜10分で読破。速読を短期間での英語の習得にも生かし、留学後1年ほどで、ネイティブの倍くらいのスピードで読了できるようになった。執筆、講師としての仕事等にも生かし、高いパフォーマンスを発揮している。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載子どもの可能性を最大限に伸ばす「読解力」の身につけ方