子どもの成績や授業の理解度を上げたいと考えるのならば、身につけておくべきは「読解力」です。本連載は、IQ200以上の子を複数育てた脳科学学習塾RAKUTO代表の福島美智子氏と、株式会社らくと教務部コンテンツ開発課課長・福島万莉瑛氏の共著『AI時代の小学生が身につけておきたい一生モノの「読解力」』(実務教育出版)より一部を抜粋、再編集し、一生モノの読解力を身につける方法を解説します。
大学入試改革で必須となった読解力をどう身につける?
「大学入試改革」という言葉をご存じでしょうか。2020年度から始まることが決まり、私どものスクールでも不安になられている親御さんからご相談を数多く受けています。
文部科学省は「『生きる力』を育み、社会の変化を見据え、新たな学びへと進化を目指す」という方針で学習指導要領の改訂を行い、大学入試に至るプロセスも見直されました。具体的には小学校から高校までの間に、これまで重視してきた「知識・技能」に加え、新たに「思考力・判断力・表現力」を身につけることになりました。
社会が刻々と変化していくなか、「自分で考え、議論しながら解決策をまとめ、文章やプレゼンテーションで発表できる力」が求められています。大学の一般入試では、面接や志願者自ら作成した志望理由書を取り入れる大学も増えています。また、2021年度実施の入試からは、AO・推薦入試でも小論文、プレゼンテーションが導入されます。
これらに共通して必要な力が、まさに「読解力」なのです。考えるときにも、議論するときにも、解決策をまとめるときにも、文章やプレゼンテーションで発表するときにも、すべて「読解力」が必要です。
子どもたちの「読解力」は低下している
しかし、子どもたちの「読解力」は低下していると言われています。そこで文部科学省
は、小学校低学年時から、読解力の基礎となる「語彙力」を強化する方針を掲げています。
今後、「読解力」を鍛えることは避けて通れません。中学入試をはじめとする入学試験でも、「読解力」を問われる問題が年々増えており、「大学入試改革」以降は、さらに取り入れられることになるでしょう。
でも、心配はいりません。「読解力」は取り組み次第でどんな子でも身につけることができるのです。「読解力」を磨く方法を、いまから取り組んでいただければと思います。
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脳科学学習塾RAKUTO
代表
20年以上、脳科学・心理学をベースにした児童向け教材開発に携わり、オリジナルの教育メソッドDMSK法を開発。ディスカッション(D)、マッピング(M)、速読(S)、高速リスニング(K)を取り入れた授業で、地頭力、天才脳が育つ子が続出。6年間で9校舎まで育てあげる。「ずっと通いたくなる」「楽しい環境のなかで天才脳が育つ」とクチコミで評判を呼び続け、RAKUTOに通う生徒の継続率は96%。また、平均25%といわれている中学受験の第一志望合格率は90%以上を誇り、麻布、開成、渋谷教育学園渋谷、筑波大学附属、甲陽学院など、超難関校にも合格者を多数輩出している。大人になっても生きるホンモノの才能が開花することも多く、小学2年生で発明工夫展や美術展に入賞した子、小学3年生でIQ200を越えた子、小学4年生で英検2級に合格した子など、幅広い分野で子どもたちの才能の芽を育てている。著書に『最強の子育て』(すばる舎)がある。
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連載子どもの可能性を最大限に伸ばす「読解力」の身につけ方
株式会社らくと教務部コンテンツ開発課
課長
慶應義塾大学文学部人文科学科にて、神経心理学を専攻し、卒業。その後、University of Oregon Educational Foundations(オレゴン大学教育学部)にて、小学生向けの教育学や課題解決型学習について専門的に学ぶ。
卒業後、カナダ・バンクーバーにて日本と世界基準の小学生・中学生向け英語指導資格等を取得。日本における英語教育指導のプロフェッショナルとして活躍。現在は、株式会社らくとの英語コンテンツ制作、カリキュラム開発に従事。受験・学習指導により、慶應大学SFC、学習院大学等への合格、開成や筑波大学附属などの生徒の成績アップを実現し、保護者より評価を得ている。自身も、らくと式速読術を身につけ、1冊5〜10分で読破。速読を短期間での英語の習得にも生かし、留学後1年ほどで、ネイティブの倍くらいのスピードで読了できるようになった。執筆、講師としての仕事等にも生かし、高いパフォーマンスを発揮している。
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