為替
先週の豪ドルの対円レートは、ほぼ横ばいとなりました。引き続き新型コロナワクチンの開発に進展が見られましたが、欧米を中心とした新型コロナ感染再拡大に歯止めがかからず、行動制限強化による景気悪化への警戒感も根強く、豪ドルは方向感に欠ける展開となりました。週間を通しては、豪ドルの対円レートはほぼ横ばいとなりました。
金利
先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。新型コロナワクチンに対する期待はありましたが、米国10月小売売上高など低調な経済統計の発表が見られたことや、新型コロナの感染再拡大による景気下振れ懸念などから主要国金利が概ね低下し、豪州3年国債利回りも低下(国債価格は上昇)しました。
株式
先週の豪州株式は、上昇しました。欧米を中心に新型コロナ感染再拡大が勢いを増し、行動制限強化による景気悪化が懸念されましたが、引き続き新型コロナワクチンの高い有効性を示す試験結果の報道があったことから、経済正常化への期待感も残り、主要国株式市場は米国を除いて概ね堅調に推移しました。経済の結びつきが強い中国株式市場が好調であったこともあり、豪州株式は比較的大きな上昇となりました。
リート
先週の豪州リート指数は、上昇しました。豪州ではサウスオーストラリア州で新型コロナのクラスターが発生したためロックダウンが実施されましたが、想定より早く解除に向かいました。豪州長期金利が低下し、株式が上昇したことから、豪州リート指数は上昇しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年11月16日~11月20日のオーストラリアマーケット動向』を参照)。
(2020年11月25日)