日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、取り上げるのは「お酒」。ビール、焼酎、ワイン……とジャンルごとに消費状況をみていくと、地域によって異なる、お酒の好みがみえてきました。

 

続いて、清酒が最も飲まれているのは「秋田県秋田市」で、消費量、消費金額ともに1位。「福島県福島市」(消費量2位、消費額2位)、「新潟県新潟市」(消費量3位、消費額3位)、「富山県富山市」(消費量4位、消費額5位)、「宮城県仙台市」(消費量6位、消費額4位)と、原料となるお米の美味しい地域が、やはり上位を占めています(図表4)

 

出所:総務省「家計調査」(県庁所在地ランキング/2017~2019年平均)より作成
[図表4]県庁所在地ランキング「清酒消費額」トップ10 出所:総務省「家計調査」(県庁所在地ランキング/2017~2019年平均)より作成

 

ワインについてみていくと、消費量、消費額ともに多いのが「東京都区部」。特に消費額は2位に1,000円以上の大差をつけています。そのほか「福岡県福岡市」(消費量2位、消費額4位)「神奈川県横浜市」(消費量3位、消費額2位)と、ソムリエのいるレストランやバーなどが多そうな大都市が上位にランクインする傾向にあります(図表5)

 

出所:総務省「家計調査」(県庁所在地ランキング/2017~2019年平均)より作成
[図表5]県庁所在地ランキング「ビール消費額」トップ10 出所:総務省「家計調査」(県庁所在地ランキング/2017~2019年平均)より作成

 

ワインの消費量、消費額ともに少ないのが「鳥取県鳥取市」。お隣の「島根県松江市」(消費量46位、消費額46位)や「三重県津市」(消費量45位、消費額45位)、「福井県福井市」(消費量44位、消費額42位)、「香川県高松市」(消費量43位、消費額44位)などもワインの存在感が薄い地域で、大都市から離れている都市が下位に位置する傾向にあります。

 

このようにお酒といっても、地域によって好まれるものはさまざま。そのような傾向はどうであれ、対策なしの飲み会が新型コロナ感染拡大の要因といわれています。お酒を心行くまで楽しみたいならリモートで、そんな毎日がまだまだ続きそうです。

 

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