このように、給与には雇用形態、性差、勤務する企業の規模、業種によって、大きな格差があります。それでも多くの会社員は、「もっと給料があがるようにがんばろう」と日々、仕事にがんばっているわけです。
一方で、世の中には一般人とは住む世界の異なる、富裕層なる人がいます。いわゆるお金持ちと呼ばれている人で、定義の仕方は色々ありますが、よくいわれているのが、野村総合研究所による「純金融資産保有額」に注目をして定義しているもの。「純金融資産保有額」は、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯が保有する金融資産の合計額から、負債を差し引いた金額で、土地や建物などの不動産は含んでいません。
お金は持っていれば持っているだけ満足なのか?
超富裕層は純金融資産保有額5億円以上、富裕層は1億円以上5億円未満、準富裕層は5,000万円~1億円未満、アッパーマス層が3,000万~5,000万円、マス層が3,000万円未満。つまり「すぐに換金できる財産を1億円以上持っている人」が富裕層、となります。
額が額ですから、このような富裕層、ひとたび相続が発生すると大変です。きちんと事前に対策をしていないと巨額の相続税がかかりますし、遺言書がないと、その分け方では納得いかないなど、トラブルに発展します。
しかし一般人からすると「あまるだけお金があるんだから争う必要なんてないのでは」と思わず失笑してしまうでしょう。
「いったい、いくらお金があれば満足できるんだ?」
内閣府による「満足度・生活の質に関する調査」の第4次報告書から、この問いに対しての答えを探していきましょう。
世帯年収(所得税・住民税等を支払った後に世帯の手元に残る可処分所得)と満足度の関係をみると、世帯年収100万~300万円で3.98を底に、300万~500万円で4.44、500万~700万円で4.82と、年収が増加するにつれて満足度は高まる傾向にあります。しかし満足度の上昇は際限なく、というわけではなく、「3000万~5000万円」で頭打ちとなり、それ以上になると、低下する傾向がみられます。
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