恐ろしい…「タンスに眠っている着物を買い取ります。」の実態

*本記事は『円満相続をかなえる本』(幻冬舎MC)より遺産査定士近藤俊之氏の執筆箇所を一部抜粋し、再編集したものです。

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悪徳業者に狙われやすい、女性・高齢者

【事例】着物だけを引き取ってもらうはずが……

 

お客様「こないだ、電話で回収業者の人が、タンスに眠っている着物を引き取ってくれるっていうので来てもらったんだけど、ついでに貴金属も売ってしまったの……」

 

「最近、そのような訪問買取の業者が多いですね。ちなみに、ご満足いただける金額でしたか?」

 

お客様「無理やり買い叩(たた)かれたような気がして……すぐに電話して返してほしいって言ったら、もう無理だって言われました……」

 

「もう無理だ」って言われました…… (画像はイメージです/PIXTA)
「もう無理だ」って言われました……
(画像はイメージです/PIXTA)

 

このように、女性や高齢者の方々に対して、立場が弱いといったところにつけこみ、悪徳業者が達者な口ぶりで買い叩いて持っていってしまうのです。

 

なぜ、このような目に遭ってしまうのでしょうか。悪徳業者は確かに強引です。しかし、もう一つの理由として、遺品をお持ちの方が、「どんなものに価値があるのか」がわからないということもあると思います。

 

故人がとても大切にされていた価値あるものが、不当な悪徳業者によって、無価値の状態で処分されてしまうのはとても悲しいことです。もし、あなたが今、価値あるモノをお持ちであれば、ご自身のためにも、次世代のためにも、計画的に、遺産や財産整理をしていく、もしくは、価値を伝えていく必要があるかと思います。

 

私はもともと家業であった質屋を継いだのですが、こうしたトラブルは、我々質屋、古物業界にも風評的な被害がないとはいえません。被害を1つでも防いでいくために貢献したいという思いがあります。

 

お持ちのお品物を、どこでお売りになるか、処分するのかを選択する権利はお客様にあります。この認識を強く持って、より良い選択をしていただきたいと思っています。

 

信頼できる遺品買取業者を見分けるポイントは?

では、どんなところに依頼をすれば安心でしょうか?

 

●モノに対する想いをしっかり聴いてくれる。

●納得のいく説明をしてくれる。

●誠実な対応で、気持ち良いコミュニケーションがとれる。

 

私が顧客の立場であるならば、こんなところにお願いしたいと考えています。相手の立場で考えながら、最善のご提案、サービスを提供する。これは私の信条でもあります。

 

質屋を生業にするにあたり、真贋(しんがん)を見分ける力、あらゆるものに対して感覚を養うために、日々、商品知識を蓄え、感性を意識的に磨いていくことは必須です。

 

そうして身につけた知識や経験を活かして、モノの評価を最大限に行なうことにより、大切なお品物をつなぐ架け橋になれるようにと活動しております。

 

モノの価値を見極め、できる限りお客様には還元させていただきたい──そのために、まずは適正にしっかり価値に見合った価格を提示するのは当たり前のことですが、加えて、あらゆる販路を持つことや、各ジャンルの専門家とのパイプを持つことも重要です。私はもし、自分がわからない商材に対応するとなったときには、提携しているその分野のプロフェッショナルに同行してもらうこともあります。

 

しかし残念なことに、すべての業者がそのように対応しているとはいえないようです。曖昧(あいまい)な査定をすれば、信頼を失う可能性も多くあり、ご依頼者に対して詐欺(さぎ)同然となってしまうことにもなりかねません。また、お客様にとって満足のいかない結果となることが見えているのであれば、利益だけを考えて無理やり取引を進めるのではなく、正直にご説明し、断る勇気も必要かと思います。

 

人の無知をつき、信義に反する行為は最もしてはならないこと。ご依頼いただいたお品物には、それまで刻(きざ)んできた歴史や思い入れがあるかと思います。ご依頼者様に寄り添い、じっくりとお話を聴き、しっかりと想いを受け取ることが大切であり、どんな思いで依頼をしているのかを理解し、使命感と責任をもって、次に必要な方へ引き継ぐ役割を担うこと。これが、私にとって、社会に貢献させていただく一つのカタチであると思っています。

 

価値を見出し、また新たな価値として社会に循環させることで、再び大切にしてくれる方のもとでモノは生まれ変わり、輝きを取り戻します。そんな橋渡しとしての役割を担えればと思います。

 

価格がつくのは、宝飾品や貴金属だけではない

骨董品、美術品はコレクターでもなければ、価値はわからないのは当たり前ですよね。でも、ひょっとしたら、ほかにも思いがけない価値あるモノが、ご自宅にまだまだ眠っているかもしれません。それを知らずに捨ててしまう方を、私は多数見てきています。処分する前に、まずは専門家にチェックしてもらいましょう。

 

価値というものは、それを欲しいという方がいて、需要があるからこそ認められるのであり、その需要に見合った価格がつけられるのです。例えば、代表的なものとしては、ブランド品(バッグ、時計など)や宝飾品、貴金属類(ダイヤモンド、金貨、コイン)などが挙げられますが、これらに関しては、誰だって価値の有無だけ問われたら、ある程度は判断がつくと思います。

 

しっかりと評価してくれる専門店で鑑定を

それ以外の品物で、これまでの経験から価値がつくようなモノを、ざっと挙げてみましょう。

 

●金縁の眼鏡

●切手(中国切手はプレミア価値も)、金券類

●パンフレット、ポスター(映画、アニメ、ミュージシャン、アイドルのサイン付きなどは高値で売れることも)

●記念絵葉書、古葉書

●古地図

●書道道具

●金貨

●屏風

●印籠(いんろう)

●印材

●象牙

●麻雀牌

●碁盤(ごばん)

●碁石(ごいし)

●琴、三味線、尺八

●楽器

●レコード

●人形

●おもちゃ、プラモデル、フィギュア、ブリキ、鉄道模型など

●工具、大工道具

●釣り具

●洋酒

●金歯

●スマートフォン、携帯電話

●アンティーク家具

●カメラ

●着物、和服

●家電(基本的には5年以内製造のもの)

 

どうでしょう、思いあたるモノはありましたか? あなたの家のなかにも、探せば一つぐらいは、物置に眠っていたり、簞笥のこやしになっていたりするモノがあるかもしれません。

 

捨てる前に後悔しないためにも、しっかり評価してくれる専門店にお願いしたいですね。

 

その遺品、「大変なお宝」である可能性も・・・!?

骨董品や美術品は、それこそ一般の方々には価値がわかりづらく、

 

「何とも思っていなかった焼き物の壺つぼが、実はとんでもない価値があった……」

 

ということも、まれにあります。

 

もともと興味がないし、価値もわからなければ、処分する前提で回収業者に依頼するでしょうし、持っていってもらえれば、それだけで助かったと思ったりもするかもしれません。でも、それがもしも、大変なお宝だったとしたら……。

 

遺品整理をしていて、もしかしたらとリサイクルショップに来てもらい、査定してもらっても、ちゃんと評価されているのかどうかわからない──。

 

では、どのように対処すればよろしいのでしょう?

 

自分が遺品査定士であるということを取り払い、客観的に考えてみても、私であれば、専門性が高く、鑑定できるプロがいる骨董専門店、もしくは、骨董美術品に特化した鑑定業者と提携している買取業者に査定を依頼するでしょう。やはり、その道のプロに依頼するのが一番納得できる方法だろうということです。

 

メールで写真を送るだけで、査定してくれる業者もいる

しかし、そのように専門業者に依頼するにしても、どんなモノに価値がつくのかといった、最低限の知識は必要かと思います。

 

実際に骨董品、美術品で価値がつく可能性が高いモノを挙げてみましょう。

 

●焼き物(伊万里焼など)

●道具

●中国陶器

●甲冑(かっちゅう)、武具、鎧兜(よろいかぶと)

●掛け軸

●刀剣

●大判、小判

●古銭

●中国美術品(玉器、印材、陶磁、古家具など)

●西洋美術(花瓶(かびん)、シャンデリアなど)

●象牙(ぞうげ)製品

●ブロンズ、彫刻品

●珊瑚(さんご)の置物

●翡翠(ひすい)

●金製仏像、仏具

●食器(マイセンなど)

●絵画(日本画、洋画、現代アート、版画、リトグラフなど)

 

このうち一つでも当てはまるモノがあれば、専門業者に数件問い合わせてみても良いかもしれません。専門業者は、インターネットで探すと早いでしょう。

 

専門業者が見つかったとして、問い合わせる際のポイントは次のとおりです。

 

①スマートフォンなどで品物の写真を撮影する(箱や保証書もあればご一緒に)。

 

②メールで写真を送り査定をしてもらう。

 

③わかるようなら作家名やキズなどコンディションも含めて伝える。

 

品物によっては、写真だけでは真贋の判断をするのが難しいこともありますが、送らないよりは送ったほうが良く、今どれくらいで評価されるのか、ある程度わかるモノもあるかと思います。最近ですと、お店によっては、ライン(LINE)やスカイプなどでの査定を行なっているところもあるようです。

 

 

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遺品査定士

ブランド品や宝石、アンティークを中心に、年間10万点を超える査定をこなし、培った真贋力を、生前整理・遺品買取に活かす。“丁寧で根拠のある価格説明”をモットーに、思い入れのある大切な“お品物”の橋渡し役として、常にお客様の目線でサービスを提供している。

著者紹介

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