日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、「人生の最期」について、多くの日本人はどのように考えているのか、みていきます。

 

そして末期がんによる終末期。どのような医療を望むでしょうか。

 

■副作用はあるものの、多少なりとも悪化を遅らせることを期待して、抗がん剤や放射線による治療
……「望む」27.5% 「望まない」41.8%

■口から水を飲めなくなった場合の点滴
……「望む」48.5% 「望まない」28.1%

■口から十分な栄養をとれなくなった場合、首などから太い血管に栄養剤を点滴すること(中心静脈栄養)
……「望む」13.8% 「望まない」57.5%

■口から十分な栄養をとれなくなった場合、鼻から管を入れて流動食を入れること(経鼻栄養)
……「望む」9.8% 「望まない」64.0%

■口から十分な栄養をとれなくなった場合、手術で胃に穴を開けて直接管を取り付け、流動食を入れること(胃ろう)
……「望む」6.0% 「望まない」71.2%

■呼吸ができにくくなった場合、気管に管を入れて人工呼吸器につなげること(言葉を発声できなくなる場合もあり)
……「望む」8.1% 「望まない」65.2%

■心臓や呼吸が止まった場合の蘇生処置(心臓マッサージ、心臓への電気ショック、人工呼吸などを行うこと)
……「望む」11.3% 「望まない」69.2%

 

余計なことはせず穏やかに最期を迎えたい、最期まで自身の尊厳を守りたい……そのように考えている人が多数を占める結果といえるでしょう。しかし病院で最期を迎えるのが8割と言われているように、思いを叶える人は圧倒的に少ないのが現状です。親しい人と人生の最期について共有しておくこと、常に意思を示しておくことが重要です。

 

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