話しあったことがあるという人は、何をきっかけに話をしたかというと、「家族等の病気や死」が最も多く、61.2%。次に「自分の病気」で52.8%、「メディアから情報を得たとき」22.5%と続きます。やはり親しい人の病気や死は、自分事として考える機会を与えてくれているようです。
そして、自身の最期を考えたとき、多くの人が「どのように最期を迎えるか」は大きな関心ごとでしょう。
どこで最期を迎えたいかを考える際に、重要だと思うことはなんですか。
最も多い回答が「家族等の負担にならないこと」で77.3%。さらに「経済的な負担が少ないこと」55.2%、「家族等との充分な時間を過ごせること」41.6%と、親しい人への優しさ、思いやりが感じられる回答が目立ちます。また「体や心の苦痛なく過ごせること」57.1%、「自分らしくいられること」46.6%、「人間の尊厳を保てること」34.0%と、尊厳死という言葉がある通り、最期まで自身を貫くこと、守り抜くことに重きを置く人も目立ちます。
末期がんで余命1年…どんな医療を望みますか?
さらに自身が「末期がん」で先が長くない……そんな状況に置かれた場合はどうでしょうか。
末期がんと診断され、状態は悪化し、今は食事がとりにくく、呼吸が苦しいといった状態。痛みはなく、意識や判断力は健康な時と同様に保たれています。しかし回復の見込みはなく、およそ1年以内に徐々にあるいは急に死に至ると判断されています。
このような状況でも「自宅で医療・療養を受けたい」という回答が47.4%、「医療機関で医療・療養を受けたい」との回答の37.5%を上回っています。さらに最期を迎える場所も「自宅」が69.2%、と約7割。次点の「医療機関」18.8%と比較しても、圧倒的に慣れ親しんだ場所で人生の幕を閉じたいと願う人が多いことがわかります。
一方で、自宅以外を選んだ理由としては「介護してくれる家族等に負担がかかるから」が53.2%と最も高く、親しい人への優しさが前提にある結果となっています。
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