為替

先週の豪ドルの対円レートは大幅に上昇しました。週前半、豪州準備銀行（RBA）の大規模な追加緩和決定により、一層の緩和期待が後退したことなどから豪ドルが買われました。週後半にかけて、米国の議会選挙で上下院がねじれ議会となる可能性が高まり、規制強化などの懸念が後退したことを背景にリスク選好の動きとなり、景気に敏感とされる資源国通貨である豪ドルが買われ、週間を通して、豪ドルの対円レートは大幅に上昇しました。

（注）左グラフは2019年11月6日～2020年11月6日、右グラフは2020年10月30日～2020年11月6日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。豪州準備銀行（RBA）が大規模追加緩和に踏み切ったことを背景に豪州3年国債利回りは低下（国債価格は上昇）しました。米国大統領選挙で民主党候補のバイデン氏が優勢となった一方、議会選挙で上下院がねじれ議会となる可能性が高まり、これを受けて米国の財政支出大幅拡大懸念が後退したことも主要国金利の低下要因となりました。週間を通して、豪州3年国債利回りは低下しました。

（注）左グラフは2019年11月6日～2020年11月6日、右グラフは2020年10月30日～2020年11月6日。
（出所）リフィニティブのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、大幅に上昇しました。米国大統領選挙における民主党候補のバイデン氏優勢を受けた主要国株式市場の上昇に加え、豪州準備銀行（RBA）が大規模追加緩和を決定したことも好材料となり、週間を通して豪州株式は大幅な上昇となりました。

（注）左グラフは2019年11月6日～2020年11月6日、右グラフは2020年10月30日～2020年11月6日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、大幅に上昇しました。欧米株式市場の上昇を背景にグローバルリート指数は上昇しました。豪州リート指数も、豪州金利が低下し、豪州株式市場が大幅上昇する中、週間を通して大幅に上昇しました。

（注）左グラフは2019年11月6日～2020年11月6日、右グラフは2020年10月30日～2020年11月6日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2020年11月2日～11月6日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2020年11月10日）