日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、多くの人の記憶の片隅に追いやられていた「プレミアムフライデー」に焦点をあてていきます。

 

検索してみると、明日、10月30日にプレミアムフライデーにかこつけて、イベント等を行う企業が意外とみつかります。コロナ禍で落ち込んだものを、何とか盛り返そうとふんばる企業の姿が浮かんでくるようです。

9月、専用サイトがひっそりと更新

実際、9月最終金曜日のプレミアムフライデーでは、どのような反応があったのでしょうか。9月第3週から第4週、14~18時にかけての「移動人口の動向」をみてみましょう。

 

出所:V-RESAS、株式会社Agoop
[図表2]9月第3週と9月第4週の人出前年比 出所:V-RESAS、株式会社Agoop

 

全国的に9月最終週に向けて人出が落ち込んだことがわかります。これは、政府が実施している一連の経済振興施策「Go To キャンペーン」が10月から本格始動を控えていたことが要因だと考えられます。

 

もう少し狭い範囲、東京の代表的な繁華街をいくつかピックアップしてみてみましょう。

 

出所:V-RESAS、株式会社Agoop
[図表3]東京の主要繁華街 9月第3週と9月第4週の人出前年比 出所:V-RESAS、株式会社Agoop

 

ここでも横ばい、または減少という結果に。Go To キャンペーンを前に外出を控えている傾向にあったことを物語っています。

「Go To」×「プレミアムフライデー」はあるか?

プレミアムフライデーについては、いまやまったく気にされる気配はありませんが、一連のGo Toキャンペーンの効果もあってか、人々の消費欲は喚起されているようです。

 

飲食店情報の閲覧数をみてみると、東京都全体で10月第1週と10月第2週との比較で20ポイントの増加。「旅行・観光」に関連する検索でも、同時期で14ポイントの増加。しかも前年比プラスとなっているので、キャンペーンは一定の効果が認められるでしょう。

 

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