延命だけを目的とした医療を拒否する「尊厳死」
延命だけを目的とした医療を本人の意思で拒否するというのが「尊厳死」です。厚生労働省は、2014(平成26)年に発表した「
しかし、いくら延命措置をしてほしくないと思っていても、延命措置が必要になるときにはすでに意識はなくなっているので、その場になって自分で伝えることはできません。事前にその意思をまわりの人や医師に伝えておかなければならないのです。
特にひとり暮らしをしている人は、延命措置をしてほしいかどうかをあらかじめ医師に伝えておく必要があります。そのひとつの方法は、元気なうちに自分の意思を書いておくことです。そのうえで、それを医師に伝えてくれる人を見つけておくことが必要です。
別居している家族、あるいは友人と、元気なうちに話し合っておくことはとても大切です。あるいは余命告知されたときや入院したときなどに、あらかじめ自分の思いを医師や看護師に伝えておいてもいいでしょう。
参考までに、日本尊厳死協会が作成している「尊厳死の宣言書」の一例を掲載します。法的な遺言ではないので、この通りに書く必要はありませんし、書き方も自由です。
小谷みどり
シニア生活文化研究所代表理事
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