2016年から2017年、2017年から2018年、2018年から2019年の同時期をみていくと、取引件数が増えた区が15区、16区、12区だったことを顧みると、コロナ禍で取引きを控える投資家が増えた可能性はあるでしょう。2020年第2四半期以降の動きに注目です。
取引件数は減少…取引価格に影響は?
では2016年第1四半期から2020年第1四半期の約5年の間で、中古マンションはどのような取引き行われてきたのか、取引件数上位5つの区をみていきましょう。
第5位は「港区」で四半期平均196件の取引きがありました。平米単価は、2016年に117万9,865万円/㎡、2020年第1四半期は148万1,160円/㎡と、125%ほど値上り。中古マンションの価格は、日本でも有数の高さです。
2017年第1四半期に最高245件を記録し、200件前後の安定した取引きを誇っていましたが、2020年第1四半期に-72件と、大幅に取引件数をおとしています。
第4位は「新宿区」。四半期平均209件の取引きがありました。平米単価は、2016年は87万6,623万円/㎡、2020年第1四半期は109万5,330円/㎡と、125%ほど値上りしていました。
2018年第1四半期に235件の取引きがあり、200件ほどの安定した取引件数を記録していましたが、2020年第1四半期に前の四半期に比べて20%以上の減少となりました。
第3位は「世田谷区」で、四半期平均212件の取引きがありました。平米単価は2016年77万5,554円、2020第1四半期は83万5,444円/㎡と、107%ほど値上りしました。期間中、2019年第2四半期に235件を記録するなど、安定した取引きがありましたが、2020年第1四半期に18%減となりました。
第2位は「江東区」で、四半期平均247件の取引きがありました。平米単価は2016年67万2,336円、2020年第1四半期は77万6872円/㎡と、115%ほど値上りしています。期間中、2019年第1四半期に294件の取引きを記録するなど、人気のエリアでしたが、2020年第1四半期に44%減と大きく減少しました。