本記事は2019年4月刊行の書籍『社長が遊べば、会社は儲かる 週6日遊んで70億円の資産を築いた経営者のストーリー』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の税制や税務調査とは異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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    税務署との「駆け引き力」は遊びの中で磨かれる

    たとえばフェラーリは「お客様に何かあった時、夜中であっても最も速いスピードで駆けつける必要があるから買った」。船は「震災などで道が途絶えた場合、一台でも多くお客様のバイクを運ぶのが使命」。その時はそれで、相手の首を縦に振らせることができたのです。

     

    [図表2]お客様の緊急時に早く駆けつけるため購入した車
    [図表1]お客様の緊急時に早く駆けつけるため購入した車

     

    [図表1]道が途絶えた場合の輸送用に購入した船
    [図表2]道が途絶えた場合の輸送用に購入した船

     

    なぜこんな駆け引きが有効だったかといえば、税務署員は普段から自分の方が「強い立場」にあると勘違いしており、歯向かわれることを想定していなかったからでしょう。

     

    税務署が相手だからといって、特別恐れる必要はありません。むしろ徹底的に対峙するという気概が、譲歩を引き出します。一度そう腹をくくれば、税務調査に過敏になり、ストレスを抱えるようなことがなくなります。筆者は税務調査を楽しんでいます。

     

    筆者はここまで、ありとあらゆる節税を行ってきました。経費の基準というのは、最高裁判所の判例などに基づいて、税務署が決めているものなのです。

     

    たとえば、社長の乗る社用車は、「クラウンまでならOKだが、ベンツはNG」といったように、ある程度の線引きが存在しています。しかしそれは絶対ではなく、相応の理由があれば、経費として認められます。その理由を考えるというのも、立派な節税といえます。

     

    筆者はフェラーリや船を、「社用」として申請し、福利厚生の経費で賄うことができています。その大きな理由は、うちの会社には、「スポーツカークラブ」と「マリンクラブ」があるためです。その上で、「フェラーリや船には定期的に社員が乗り、福利厚生に大いに役立っている」というのが、税務署に対する説明でした。そうして相手を納得させるだけの準備をしておくのが、筆者なりの節税のコツです。

     

    こうして税務署の想定外の理由、納得せざるを得ない「奇策」を考案するには、柔軟な発想が必要です。

     

    その能力は、会社にいては身につかず、遊びの中でこそ磨かれていきます。柔軟な発想力というのは、同じ環境にいてはいつまでたっても身につきません。違った環境の中に飛び込み、出会ったことのないタイプの人々と交流して、視野を広げることで初めて、発想に柔軟性が出てきます。

     


     
    谷田 育生

     

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    谷田 育生

    幻冬舎メディアコンサルティング

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