縁のない孫が相続するのは「当然の権利」なのか?
そして誠さんは弁護士を通じ、きっちり法定相続分を相続することになりました。
この話を聞いて、皆さんはどう考えますか?
「誠さんは相続人なので法定相続分を相続するのは当然だ」と思う人もいると思います。「加藤さんとも長い間、会っていないし、加藤さんの最後を看取ったわけでもない。権利を主張できるだけの義務を果たしていないので、法定相続分はもらい過ぎだと思う」という人もいるでしょう。
どちらが正解かは分かりませんが、私の個人的な意見は後者です。この場合の平等(法定相続分)は公平ではないとの考えです。正しい家系図(相続人の確定)がつくられていなかったことが原因ですが、もし先に分かっていれば、対応の方法があったと後悔しています。