離婚について、子どもにわかる言葉で説明するべき理由
離婚の話し合いの渦中にいると、自分たちのことで精一杯になってしまい、子どものケアどころではなくなってしまうかもしれません。
しかし、子どもにとっては家族のことなのに置いてけぼりになり、知らないところで話が進んで、急に家族が別々になってしまった…。その結果だけが突然降りかかってくると「教えてくれなかったのは、僕がいい子じゃないから…」「離婚したのは私のせいだ」と、自分のことを責めてしまうそうです。
大人にとってはいいにくいことかもしれませんが、子どもたちにとっては、どんなに些細なことでも、年齢がいくら小さくても、わかる言葉で「説明して欲しい」という思いがあるようです。
説明の仕方はその子の年齢や性別、性格や精神年齢にもよりますが、これまでの経験上でお話しさせていただきます。
年齢別、子どもへの「離婚」の伝え方
・未就学児の場合
まず、未就学児は言葉を選びながら、わかるように説明してあげることが大切です。「離婚」「浮気」など強いキーワードだけがインプットされてしまうと、本質的なことを理解できないまま、単語だけが残ってしまいます。子どもがわかる言葉で、丁寧に、ゆっくり時間をかけて向き合うことが大事です。
▪️小学生の場合
小学生以上のお子さんの場合、学年にもよりますが、精神年齢の高い女の子の場合は、包み隠さず話していいと思います。(お母さんの伴侶みたいな感じで並走している子もよくいますので。)
一方、男の子の場合はいくつになっても消化不良になりがちで、「嫌なものは嫌」と受け入れられず、荒れてしまう時期があるかもしれません。それでも説明する必要はありますので、「事情があって一緒にいられなくなったけど、いつまであなたのパパとママだよ」「たとえ一緒に生活していなくても、あなたのことは愛しているわ」と、優しく説明するのが良いと思います。それぞれの親が気丈であれば、次第に受け入れ、落ち着くはずです。
また、親が感情的になり、メソメソウジウジしてしまうと、子ども自身が自分の感情を出せず塞いでしまうことになるので、気をつけましょう。