安倍晋三内閣総理大臣の辞任が明らかとなった。2006年から始まった第1次政権では、持病の潰瘍性大腸炎が悪化しわずか1年で辞任している。そこから14年。歴代最長の連続在任期間に終止符を打ったのは、やはり体調面の不調のようだ。

安倍首相が辞任表明 2週連続で病院訪問の裏側

安倍首相(65)が28日、辞任を表明することが自民党関係者から明かされた。6月18日以降、コロナ禍で極端にメディア露出が減り「雲隠れ」も一部噂されていた安倍首相だったが、実情は違っていたのだろうか。

 

8月16日から18日まで夏季休暇を取得していた安倍首相だったが、17日に都内の慶応義塾大学病院を訪れ、日帰り検診を受診していた。関係者からは「休暇明けの体調管理に万全を期すため」との説明があり、19日には公務復帰をしている。同日、首相官邸で記者団に対し、「体調管理に万全を期すために検査を受けた。これから再び仕事に復帰してがんばっていきたい」との旨を話していた。

 

2799日と、歴代最長の在任期間を記録した24日の午前、安倍首相は再び慶応義塾大学病院を訪れている。「受診は医師からの指示で前回の続き」との旨を公表していたが、健康を不安視する声は与野党問わず高まっていた。麻生太郎財務相の「総理は147日間休まず働いている」とのコメントも話題になっていた最中の辞任発表だった。

次期総裁選挙はどうなる

自民党の谷垣幹事長が特別顧問を務めるグループが26日、東京都内のホテルで開催された研修会で、次期総裁選に向け結束を高めていたことも記憶に新しい。次期総裁選はどうなるのか。

 

(写真/PIXTA)
(写真/PIXTA)

 

現在出馬に意欲を示しているとされるのは、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長、河野太郎防衛大臣。河野太郎防衛大臣は、安倍政権で要職を重ねており、世論調査でも次の首相にふさわしい人物として支持を得ていることが確認されている。今後の与党内の展開には目が離せないだろう。

 

本日17時より記者会見が予定されている。首相の発言に注目だ。

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