「老後どこに住むか?」は重要な問題です。有料老人ホーム、グループホーム、サ高住…名前は聞くけど違いがわからない人は多いのではないでしょうか。そこで本記事では、株式会社アートジャパンナガヤ設計代表取締役・長屋榮一氏の書籍『入居者が集まる!職員がイキイキ働く! 介護施設設計』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、それぞれの特徴を解説します。

認知症高齢者「できる限り自立した生活」を目指す施設

(3)認知症高齢者グループホーム(グループホーム)

 

グループホームは認知症対応型共同生活介護を実施する施設です。認知症対応型共同生活介護とは、認知症の高齢者が共同で生活する住居において、入浴、食事等の介護や、日常生活上の世話、リハビリなど、自立した生活ができるように支援するサービスです。家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、できる限り自立した生活が送れるようになることを目指します[図表4]。

 

[図表4]グループホームのイメージ図

 

ちなみに、私の会社の運営しているグループホームでは、以下のようなサービスを具体的に提供しています。

 

1.入浴・排泄・食事等、日常生活の見守り介助

2.買い物・散歩、公共交通機関を利用した外出支援

3.地域の行事参加、小中高大学との交流、レクリエーション(歌・計算・ぬり絵・書道・花・野菜作り)

 

また、医療機関との連携を密にとり情報の共有を図り、往診制度・訪問看護・訪問歯科なども活用しています。グループホームは設備等に関して以下の要件を満たすことが求められています。

 

■共同生活住居ごとに1以上のユニットが必要

■ユニットの入居定員は5人以上9人以下

■居室および居室に近接して相互に交流を図ることができる設備を設ける

■居室の定員は原則1人

■居室面積は収納設備を除き7.43㎡以上

■要支援1の人は利用できない

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