インド株式市場は上昇続く(2020年7月)

コロナ感染が拡大する中、リスクオン(選好)相場が継続/デイリーマーケットレポート

三井住友DSアセットマネジメント株式会社 調査部
インド株式市場は上昇続く(2020年7月)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

7月のSENSEX指数は上昇基調続く

■7月のインド株式市場は、前月からのリスクオン(選好)相場が継続し、堅調な展開となりました。月初より、中国の景気回復や株式市場への資金流入期待を背景に中国株式相場が大きく上昇したことを受けて、投資家心理が強気に傾き、インドを含めアジアの株式市場は強含みました。代表的な株価指数のSENSEX指数は、前月末の34,915ポイントから上昇基調となり、23日には企業業績が好感されて38,140ポイントで引け、約4ヵ月半ぶりの高値を付けました。インドでは新型コロナウイルスの新規感染者が急拡大していますが、追加経済政策や景気回復への期待が投資家心理を支えています。

 

(注)データは2020年7月27日基準。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インド市場の推移 (注)データは2020年7月27日基準。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注)データは2019年7月27日~2020年7月27日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インドの株式、通貨 (注)データは2019年7月27日~2020年7月27日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

インドは感染拡大に拍車

■世界保健機関(WHO)によれば、インドの新型コロナの感染者は累計143万人となり(7月27日時点)、米国、ブラジルに次いで世界で3番目の感染者数に拡大しています。インドは7月末まで都市封鎖を続ける予定ですが、6月上旬から一部の地域で経済活動を再開し始めたことで、直近1日の新規感染者数が約5万人となるなど、感染拡大に拍車がかかっています。

新型コロナの感染拡大で上値の重い展開

■インド株式市場は、経済活動再開への期待などからリスクオン(選好)相場が続き、足元では、今年1月に付けた過去最高値から約10%安の水準まで戻しています。ただし、新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、景気の不透明感が強い状況にあるため、今後は上値が重い展開が見込まれます。一方、インド準備銀行による追加利下げ期待や潤沢な流動性は引き続き相場を下支えしそうです。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『インド株式市場は上昇続く(2020年7月)』を参照)。

 

(2020年7月29日)

 

関連マーケットレポート

2020年7月7日 アジア・マーケット・マンスリー(2020年7月)

2020年6月22日 インド株式市場は上昇(2020年6月)

 

あなたにオススメのセミナー

    【ご注意】
    ●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
    ●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
    ●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
    ●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
    ●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
    ●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
    ●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ