FRBは積極的な金融緩和策を維持

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

ゼロ金利と量的緩和を維持

■米連邦準備制度理事会(FRB)は7月28日、29日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、政策金利であるフェデラルファンド(FF)レートの誘導目標レンジを0.0~0.25%に据え置き、ゼロ金利政策を維持しました。政策金利の据え置きは市場の予想通りでした。

 

■また、家計と企業の信用を支えるために行っている、国債、住宅及び商業不動産ローン担保証券の買い入れについても、今後数ヵ月、少なくとも現状のペースを維持することも決めました。

 

(注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2020年7月28日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。 (注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年5月。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利、長期金利と物価上昇率 (注1)FFレート、10年国債利回りは2007年1月5日~2020年7月28日。2008年12月以降のFFレートは誘導レンジの上限を表示。
(注2)物価上昇率は個人消費支出(PCE)コア物価指数の前年同月比で、2007年1月~2020年5月。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

次回会合で追加策の検討も

■声明文では、「現在続いている公衆衛生の危機は、短期的には経済活動、雇用、インフレにとって大きな重荷となり、中期的には経済見通しにとって深刻なリスクとなる」とし、当面はゼロ金利を維持する考えを強調しました。

 

■会合後の記者会見でパウエル議長は、「この数ヵ月、経済再開で経済活動は持ち直してきたが、6月半ばから新型コロナの感染が急増し、足元、経済に影響を与え始めている」と懸念を表明し、9月の次回会合で量的緩和の拡充やフォワード・ガイダンスの導入など追加策を検討する考えを示唆しました。

 

(注)データは2012年1月4日~2020年7月22日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
FRB総資産とNYダウ (注)データは2012年1月4日~2020年7月22日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

市場は金融緩和策維持を好感

■FOMCを受けて、29日の米国市場では、株式市場は反発し、債券市場は小幅ながら続伸しました。ダウ工業株30種平均は、金融緩和策の長期化による安心感から上昇し、前日比160ドル高の26,539ドルで終えました。債券市場の指標となる10年物国債利回りは、現行の金融緩和策の維持を受け、前日比0.01%低下し(価格は上昇)、0.57%で終了しました。新型コロナの感染再拡大と経済への影響が懸念されますが、FRBによる積極的な金融緩和策が引き続き相場の下支えになりそうです。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『FRBは積極的な金融緩和策を維持』を参照)。

 

(2020年7月30日)

 

関連マーケットレポート

2020年7月16日 順調に回復する米国社債市場

2020年7月8日 吉川レポート:分岐点か踊り場か

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

【ご注意】
●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧