■4月の主要資産の利回りは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で急上昇した前月から、リスク資産を中心に低下しました。各国の積極的な財政金融政策に加えて、米欧での感染拡大がピークを越えたとの見方から経済活動再開への期待が広がり、投資家のリスク選好姿勢が強まりました。
■主要国の国債利回りは、経済指標が急激な悪化を示す中、中央銀行の国債買い入れも後押しし、小幅に低下しました。また、3月に大きく売られた社債の価格は、米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)による社債市場への資金供給策が好感され、持ち直しました。国債と社債の利回り格差が縮小し、社債利回りは大きく低下しました。
■株式市場やリート市場は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の制限が緩和され、経済が早期に最悪期を脱するとの期待から大きく反発しました。これに伴い、株式の配当利回りは低下しました。リートの配当利回りも、日本市場を除き低下しました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2020年4月)』を参照)。
(2020年5月14日)
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