先進国利回りが上昇
■12月の主要資産の利回りは、米中が貿易協議の「第一段階」で合意に達し、15日発動予定の追加関税が回避されたことなどからリスク選好の動きが強まり、先進国の国債利回りが上昇しました。米国、ドイツ、日本、豪州などの10年国債利回りが上昇しました。一方、メキシコ、インドネシアは低下しました。社債利回りは日本高格付社債が上昇する一方、世界投資適格社債や米欧ハイ・イールド社債は低下しました。
■リートの配当利回りは、米国、日本、豪州などは長期金利の上昇を受けてリート価格が下落したため利回りが上昇しました。欧州は、英総選挙での与党・保守党の勝利を受けて欧州連合(EU)離脱問題を巡る不透明感が後退し、英国リート市場が堅調に推移したため、利回りは低下しました。
■12月は米国株式市場で主要3指数がそろって最高値を更新するなど、主要な株式市場が軒並み上昇したため、株式の配当利回りは概ね低下しました。一方、豪州の配当利回りは上昇しました。BDC、MLPの配当利回りはMLPが低下し、BDCが上昇となりました。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2019年12月「主要資産」利回り比較…先進国の国債利回り上昇』を参照)。
(2020年1月16日)
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