2019年9月、国税庁により「民間給与実態統計調査」の結果が発表されました。本調査によると、サラリーマンの平均年収は441万円とのことです。年金問題をはじめ、少子高齢化による働き手不足など、老後不安につながる問題が尽きないですが、この年収のなかから資産を形成していくしかありません。そこで、老後資金の形成手段として「NISA」について見ていきます。

NISAと呼ばれる税制上優遇されている投資制度は3つ

◆つみたてNISAと普通のNISA、どっちを選ぶとお得なの?

 

現在、NISAと呼ばれる税制上優遇されている投資制度は3つあります。

 

●つみたてNISA

●一般(普通の)NISA

●ジュニアNISA

 

この3つです。

 

ジュニアNISAは、まことに残念ながら2023年末で終了する見通しです。

 

それでは、残る2つの「つみたてNISA」と「一般NISA」どちらがよいのでしょうか。

 

「つみたてNISA」と「一般NISA」の違いは?
「つみたてNISA」と「一般NISA」の違いは?

 

◆「つみたてNISA」と「一般NISA」って何が違うの?

 

最初に、「つみたてNISA」と「一般NISA」の特徴を大まかに記してみたいと思います。

 

「つみたてNISA」

●年間40万円まで積み立て投資ができる

●金融庁が定める要件を満たす投資信託が買える

 

「一般NISA」

●年間120万円まで投資ができる(じつは積み立て投資もできる!)

●口座開設をした金融機関等が取り扱う株式や投資信託が買える

どちらのNISAが適しているかは、その人次第だが…

◆どっちのNISAにするかは、その人の考え方次第

 

結論を先に申しますと、どちらのNISAが適しているかは、その人の考え方次第だと思います。

 

例えば、毎年40万円までしか投資ができない人がいるのなら、つみたてNISAがシンプルに選択肢にあがるでしょう。

 

40万円以上を投資に回したい、かつ、個別の株式が買いたい、となると一般NISAが選択肢にあがります。

 

また、個別の株式投資だけをしたい場合も、一般NISAが選択肢にあがります。

 

◆初心者の方には、つみたてNISAがおすすめ?

 

投資につきものの認知的なエラーによる損失を防ぎたい場合は、つみたてNISAが適していると、個人的には思います。

 

資産形成における、たいていの失敗は認知的なエラーではないかと思います。

 

つみたてNISAには、それを防ぐための仕組みがいくつか施されています。

 

そのため初心者の方には、つみたてNISAが適しているように感じます。

 

とはいえ、最終的な判断は投資家個人が下すことです。

 

資産形成の損失は誰も補ってはくれないからです。

 

 

佐々木 裕平

金融教育研究所 代表

 

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    本連載は、「金融教育研究所」掲載の記事を転載・再編集したものです。

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