NISAと呼ばれる税制上優遇されている投資制度は3つ
◆つみたてNISAと普通のNISA、どっちを選ぶとお得なの?
現在、NISAと呼ばれる税制上優遇されている投資制度は3つあります。
●つみたてNISA
●一般(普通の)NISA
●ジュニアNISA
この3つです。
ジュニアNISAは、まことに残念ながら2023年末で終了する見通しです。
それでは、残る2つの「つみたてNISA」と「一般NISA」どちらがよいのでしょうか。
◆「つみたてNISA」と「一般NISA」って何が違うの?
最初に、「つみたてNISA」と「一般NISA」の特徴を大まかに記してみたいと思います。
「つみたてNISA」
●年間40万円まで積み立て投資ができる
●金融庁が定める要件を満たす投資信託が買える
「一般NISA」
●年間120万円まで投資ができる(じつは積み立て投資もできる!)
●口座開設をした金融機関等が取り扱う株式や投資信託が買える
どちらのNISAが適しているかは、その人次第だが…
◆どっちのNISAにするかは、その人の考え方次第
結論を先に申しますと、どちらのNISAが適しているかは、その人の考え方次第だと思います。
例えば、毎年40万円までしか投資ができない人がいるのなら、つみたてNISAがシンプルに選択肢にあがるでしょう。
40万円以上を投資に回したい、かつ、個別の株式が買いたい、となると一般NISAが選択肢にあがります。
また、個別の株式投資だけをしたい場合も、一般NISAが選択肢にあがります。
◆初心者の方には、つみたてNISAがおすすめ?
投資につきものの認知的なエラーによる損失を防ぎたい場合は、つみたてNISAが適していると、個人的には思います。
資産形成における、たいていの失敗は認知的なエラーではないかと思います。
つみたてNISAには、それを防ぐための仕組みがいくつか施されています。
そのため初心者の方には、つみたてNISAが適しているように感じます。
とはいえ、最終的な判断は投資家個人が下すことです。
資産形成の損失は誰も補ってはくれないからです。
佐々木 裕平
金融教育研究所 代表