2020年インド株式市場…経済成長鈍化、高値圏でもみ合いか

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

2019年のインド株は堅調

年末に最高値更新

 

■2019年のインド株式市場は、積極的な金融緩和や与党の総選挙勝利を受けて年初から年央にかけて上昇しましたが、その後は景気減速を背景に調整局面を迎えました。しかし、8月以降政府が相次いで景気刺激策を打ち出したことや、米中通商協議の進展期待が高まったことなどから、投資家のリスク選好姿勢が強まり、年末にかけて上昇基調をたどりました。主要株価指数のSENSEX指数は12月に過去最高値を更新し、年初来の上昇率は14%でした。

 

(注)データは2019年1月1日~2019年12月31日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
2019年のインド株式市場の推移 (注)データは2019年1月1日~2019年12月31日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

今年の景気回復は緩やか

利下げ余地は縮小

 

■一方、2019年のインド経済は減速傾向が強まりました。ノンバンクの資金繰り悪化を契機にした投資減少や民間消費の伸び悩みを背景に実質GDPは、前年の6.8%成長から4.9%成長に減速したとみられます。2020年は5.9%程度の成長に回復すると見込みますが、回復ペースは緩やかです。

 

■インド準備銀行は、昨年2月以降5会合連続で利下げを行い、景気支援のため金融緩和を進めました。ただし、12月の政策決定会合ではインフレ率の上昇から追加利下げを見送りました。今年も金融緩和を継続するものの、利下げ余地は小さくなりそうです。

 

(注1)データは2017年1月1日~2019年12月31日。 (注2)予想株価収益率=株価÷1株当たり予想利益(EPS)。  (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
SENSEX指数のPERとEPS (注1)データは2017年1月1日~2019年12月31日。
(注2)予想株価収益率=株価÷1株当たり予想利益(EPS)。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

2020年の株式市場は高値圏もみ合いを予想

■中長期の成長市場との位置づけは変わりませんが、2020年のインド株式市場は高値圏でもみ合う展開を予想しています。景気回復のペースが緩慢なことに加え、米中通商協議の第2段階の進展が容易でないこと、中東情勢悪化に伴う原油高、株価バリュエーションに割安感が乏しいことなどから、上値が重くなりそうです。一方で、インド準備銀行の金融緩和政策の継続や、政府の追加景気刺激策への期待もあり、海外投資家からの資金流入が続いていることが相場のサポート要因になるとみられます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2020年インド株式市場…経済成長鈍化、高値圏でもみ合いか』を参照)。

 

(2020年1月10日)

 

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著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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