激動の時代に翻弄されず、豊かで安定した生活を送るためには、自身で資産形成をすることが必要です。本連載は、収益不動産経営コンサルタントの三木章裕氏の最新刊で、2015年8月に刊行された『空き家を買って、不動産投資で儲ける!』(フォレスト出版)の中から一部を抜粋し、各年代ごとにふさわしい不動産投資による資産形成法をわかりやすく紹介します。

どんな時にも揺るがない、盤石な資産づくりを目指す

「恒産なくして恒心なし」ということわざをご存じでしょうか? 恒産とは、「安定した資産」という意味で、恒心は「心が常に安定している」ことです。人は常に安定した資産を持っていないと、心が安定した穏やかな状態を保てないという意味になります。


太古から人間は、安心して生きていくには、どうやら清貧では難しいようです。それならば、しっかりした資産を築くことこそ、心の安定を与え、不安や心配の多くを解消してくれることになります。


今日、一見豊かに見える人でも、突然、次の日には仕事がうまくいかなくなり破産してしまいます。まして低成長の現在では、どんどん所得が上がっていくことは望めません。読者の皆さんは、いつリストラされるかもしれない、この会社でいつまでも勤めたくない、家族にどんどんお金がかかるようになるといった不安から、どうやってこの環境から脱出すればいいのかと、日々不安の中でもがいているのではないでしょうか。

 

今こそ、わずかな収入からでも大きな資産を生み出す手腕を身につけないと、自分の稼ぎだけで生涯安泰で自由な生活を築くことはできません。

 

この連載では、今の時代の流れに翻弄されない、どんな時にも揺るがない盤石な資産づくりの方法をご紹介していきます。

資産づくりの方法は年齢によって大きく違う 

資産づくりは、年齢により投資方法が大きく違ってきます。一般的に、サラリーマンであれば、仕事も慣れて結婚や生涯設計を考え始めるのが30代、家を買おうと住宅ローンを考えるのもこの頃です。また、不動産投資で融資を利用する場合のサイクルも20年が1つの基準になります。

 

このため、30代で不動産投資を始める人は、融資を受けた物件の完済は50~60代になります。また、50代から不動産投資をやる人は、完済は70~80代になります。

 

このように、人の一生の資産づくりとライフサイクルと融資との間には密接な関係があります。私は、ライフサイクルに合わせた資産づくりを「7・5・3の法則」と呼んでいます。

 

今回は、資産づくりでも大切な節目になっている30代、50代、70代の資産のつくり方についてお話ししていきます。

 

資産づくりをしている方の多くが、いったい、「いつ」「どれくらい」のことをやっているでしょうか? たとえば、30代でセミリタイアしたい人の投資は、かなり加速度的な方法が必要です。また、定年まで働きながら投資する人であれば、自宅を買う時に賃貸部分をつけて住宅ローンの負担を減らす投資法も考えられます。やみくもに資産を増やし続けて、年とともに物件が増えたのはいいのですが、収拾がつかなくなっている資産家もいます。

 

資産づくりの目的は、それぞれの世代で豊かに暮らすことが目的なのに、目的を見失った投資は本人や家族を不幸にするだけです。幸せな暮らしより資産を増やすことだけが目的の味気ない人生になっていることに気づかなくなってしまっているのです。

 

あなたはいったいどこに向かっているのか、永遠に年を取らないつもりなのか、いつ人生を楽しみ、いつ家族を幸せにするのかを考えなければなりません。

 

次回以降、自分の人生の目的を見失わないように、あなたやあなたの家族が不幸にならないための年齢層別、目的別の具体的な不動産投資法もつけ加えていきます。

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