0.5%利下げで政策金利5.5%、利下げ局面続く

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

0.5%の利下げ

利下げは市場の予想通り

 

■ブラジル中央銀行(以下、中銀)は、9月18日の金融政策委員会で、政策金利を0.5%引き下げ、過去最低となる5.5%とすることを全会一致で決定しました。利下げは2会合連続となります。

 

(注)政策金利は2016年4月1日~2019年9月18日。消費者物価は前年同月比、2016年4月~2019年8月。  (出所)Bloomberg L.P.、ブラジル中央銀行のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
政策金利と消費者物価 (注)政策金利は2016年4月1日~2019年9月18日。
   消費者物価は前年同月比、2016年4月~2019年8月。
(出所)Bloomberg L.P.、ブラジル中央銀行のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

政策金利は5.0%へ

低インフレで緩和余地拡大

 

■今回の利下げは、年金改革の進展を背景に利下げを実施した前回7月のガイダンスに沿ったもので、低インフレが続く中、利下げによる景気の下支えが期待されています。

 

■ブラジルの8月のインフレ率(IPCA)は前年同月比+3.43%と、歴史的に低い水準が続いており、中銀の物価目標レンジの中心を下回っています。そのため、景気刺激策として金融緩和を行う余地が拡大しています。

 

■弊社では、ブラジルでは今後も金融緩和局面が続き、2019年年末の政策金利を5.0%と見込んでいます。
 

(注1)データは2016年4月1日~2019年9月18日。 (注2)レアル/米ドルは逆目盛。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
ブラジルレアル (注1)データは2016年4月1日~2019年9月18日。
(注2)レアル/米ドルは逆目盛。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

 

ブラジルレアルの上値重い

外部環境の不確実性高まる

 

■ブラジルレアルについては、利下げ局面に加え、米中貿易摩擦や各国政治動向などの不確実性の高まりを受けて新興国通貨が総じて軟調に推移する中、当面外部環境に左右されやすく上値の重い展開を予想します。

 

■10月に予定されるアルゼンチンの大統領選も懸念材料です。アルゼンチンは中国・米国に次ぐ貿易相手国であることからその動向が注目されます。一方で、年金改革法案の審議は順調に進んでおり、10月には成立すると見られます。更に、ボルソナロ政権は税制改革や民営化などの構造改革、経済協力開発機構(OECD)加盟交渉なども進めていることや、依然として相対的に高い金利などがブラジルレアルの下支えになると見られます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『0.5%利下げで政策金利5.5%、利下げ局面続く』を参照)。

 

 

(2019年9月19日)

 

関連マーケットレポート

2019年9月18日 ブラジルマーケットウィークリー

2019年8月2日 ブラジルの金融政策:年金改革進展で追加緩和示唆(2019年7月)

 


調査部は、総勢25名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友DSアセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約1,000本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2018年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友DSアセットマネジメント

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