世界の金融は「ドル」が基盤です。本連載は、ロサンゼルス在住の元バンカーである金井規雄氏の新刊で、2015年10月に刊行された『ドル資産を持て!』(週刊住宅新聞社)の中から一部を抜粋し、ドル資産の具体的な築き方などをご紹介します。

「利子の徴収」が唯一許された職業だった!?

現在の国際金融システムを作り上げたのは、ユダヤ人です。では、なぜ、ユダヤ人が金融に強いのか? その根源はヨーロッパの宗教が影響しています。

 

ユダヤ人は、イエス・キリストを十字架に架けて殺した罪人として、キリスト教社会で強烈で徹底的な迫害・弾圧を受けます。このため、土地を所有することなどもってのほか、したがって農業もできず、また、ほとんどの職業に就くことは禁止されました。唯一許された(というよりキリスト教徒から忌み嫌われた)職業が、利子を取り扱う職業、つまり高利貸しや金塊の保管人、両替商などの金融業で、Goldsmith(銀行)ということになります。これにより、ユダヤ人は金融を取り扱うプロになっていき、現在の金融システムを作り上げた主因ということになります。

 

実は当時(中世ヨーロッパ時代)、キリスト教も、イスラム教も、ユダヤ教も利子の徴収は禁じられていたのですが、ユダヤ教では異教徒からであれば利子を取ってもよいとされていました。これが高利貸しにつながるわけです。ユダヤ人は弾圧を受け、世界中に拡散していました。それにより、貿易決済業務に長け、為替技術を発達させました。

FRB創設の中心的な役割を果たしたのも・・・

そんなユダヤ人の中で抜きん出た金融業者がロスチャイルド家で、ロスチャイルド家と同じところに居住していたウォーバーグ家や隣のシフ家なども、すべてロスチャイルド家と関係が深いユダヤ人グループです。

 

なかでもポール・ウォーバーグは、後にアメリカでFRB創設にあたり、中心的な役割を果たします。現在の金融の要といわれるFRBの創設にかかわるわけですから、いかに現代の金融、とくにドル金融においてその中心的役割を果たしているのかが理解できます。この点は非常に重要です。つまり、現在のドル金融の要であるFRB設立にユダヤ人のウォーバーグが尽力したということは、現在の金融システムはユダヤ国際金融資本家グループが力を持っているということを意味します。

投資は、自己責任で行うものです。
本書の情報をもとにした投資行動により、仮に損失や遺失利益が生じたとしても、著者、発行人、発行所はいかなる責任も負いません。
投資決定はあくまでご自分の判断でなさるようお願い致します。

ドル資産を持て!

ドル資産を持て!

金井 規雄

週刊住宅新聞社

海外との係わりが増えている日本では、今後も経済を中心に海外との取引・結びつきがますます増えていくことは明らかです。また、世界のビジネス取引においては、決済通貨はドルがほとんどですので、ドルの重要性・必要性はどん…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧