100万円で「ゴミ置き場」を動かす⁉ 不動産を高く売る裏ワザ

今回は、不動産の資産価値を下げている要因を取り除き、「少しでも高く売るための方法」を取り上げます。※本連載では、一般社団法人全国空き家流通促進機構専務理事、株式会社リライト代表取締役の田中裕治氏の著書、『売りたいのに売れない!困った不動産を高く売る裏ワザ』(ぱる出版)から一部を抜粋し、事例をもとに「困った不動産」の具体的な内容や解決方法について解説します。

電柱を動かす場合は「自己負担」が発生する

不動産を売りに出す場合、誰でも「1円でも高く売りたい!」と思うはずです。ところが、世の中には「こうすればもっと高く売れたのに…」と思う物件がたくさんあります。そこで今回は、不動産を少しでも高く売るための方法について、いくつか紹介したいと思います。

 

1つ目は、資産価値を下げている要因を取り除き、資産価値を上げてから売りに出すという方法です。資産価値を下げているものは、だいたい次の3つです。

 

①ゴミ置き場

②電柱

③バス停

 

これらの3つは動かせないと思っている人も多いようですが、じつは交渉次第で動かすことができるのです。

 

①ゴミ置き場を動かす方法

まずゴミ置き場ですが、これが家の目の前にあると、臭いがしたり、ゴミが散らかったりして嫌なものです。開発された分譲地の場合は最初からゴミ置き場が決まっているケースが多いため、なかなか動かすことができません。

 

しかし、古くからある住宅地の場合は、決まったゴミ置き場があるわけではなく、電柱の脇などに置いているケースがほとんどです。このような場合は、近所の人と交渉し、輪番制にするといった形で交渉がまとまれば、動かすことができます。

 

また、動かしたい家の人に「100万円払うからゴミ置き場を移動させてほしい」とお願いする方法もあります。100万円払っても、それ以上高く売れれば十分元は取れますので、交渉してみる価値はあるでしょう。

 

②電柱を動かす方法

電柱は地面に埋まっているため、動かせないと思われがちです。しかし、これも電力会社やNTTなどと交渉することによって動かしてもらうことが可能です。ただし、電線の張り具合によって、動かせる距離は決まっていますので、動かせる距離はその範囲内ということになります。

 

なお、動かすためにかかる費用は、電力会社やNTTが一部負担してくれるケースもありますが、基本的には自己負担が多少発生します。

 

③バス停を動かす方法

道路に面した家の場合、玄関の目の前にバス停があるケースがあります。このような場合、玄関の前にたくさん人が並びますので、あまり気分の良いものではありません。

 

歩道があって、そこに並ぶのであれば、まだいいでしょうが、狭い道路で歩道がないような場合は、玄関との距離がかなり近くなるため、家から出にくい、家に入りにくいということも起こりうるでしょう。

 

では、バス停を動かすことはできるのかということですが、バス会社との交渉次第では動かしてもらうことは可能です。

 

玄関の目の前がバス停だと、どうしても物件の価値が下がってしまいますので、売却することを考えた場合は、早めにバス会社と交渉して動かしてもらっておいたほうがいいでしょう。ちなみに、バス停の移動については費用はかからないケースがほとんどです。

なかなか売れない「2世帯住宅」もリフォームで解決

同じ広さのマンションでも、間取りによってすぐに売れる物件となかなか売れない物件があります。たとえば、50㎡のマンションで間取りが1LDKだと、なかなか買い手がつかないのが実情です(都心部除く)。

 

たしかに、リビングが広くていいのですが、他の1LDKのマンションと比べると、どうしても値段が高くなってしまいますので、1LDKのマンションを探している独身者にはなかなか売れないということになるのです。

 

もちろん、1LDKに夫婦2人で住めないこともありませんが、夫婦2人の場合は2LDK以上のマンションを希望する人たちが多いため、1LDKは不利なのです。したがって、50㎡で1LDKのマンションの場合は、リフォームして2LDKに間取りを変更することで、1LDKのときよりも高く売れるようになるのです。

 

また、2世帯住宅もなかなか売れない物件の一つです。特に、1階と2階にそれぞれ玄関があって、中で1階と2階の行き来ができないような構造になっている2世帯住宅は、人気がありません。

 

そもそも2世帯住宅が欲しいという人がほとんどいない上に、いたとしても親子で意見が分かれることが多いため、なかなか売れないのが実情なのです。

 

しかし、中に階段をつけて中で1階と2階の行き来ができるようにリフォームすれば、2世帯住宅としても使えますし、子供が多い大家族が購入してくれる可能性も出てきますので、今のままよりも高い値段で売ることが可能になるというわけです。

 

さらに、時代によって人気の間取りが変わったりもしますので、少しでも高く売りたい場合は、不動産会社に相談してみたほうがいいでしょう。ただし、リフォームをする場合は、リフォームにかかった費用以上に高く売れないと、お金をかけた意味がなくなりますので、その点は注意が必要です。

 

 

田中裕治

株式会社リライト 代表取締役

 

一般社団法人全国空き家流通促進機構専務理事
株式会社リライト代表取締役 

1978年、神奈川県生まれ。大学卒業後、大手不動産会社に勤務した後、勉強のために買取再販をメインとする不動産会社に転職。34歳で不動産会社を設立し独立。創業以来、赤字の依頼でも地方まで出かけていき、役所の担当者や近隣住民と辛抱強く交渉し、数多くの「負動産」を「富動産」に変えるなど、「困った不動産」を抱えた人たちの悩みを解決してきた。現在も、日本全国の「売れない」と言われて困っているお客様に寄り添い、「売れないはずの物件」を多数売却する傍ら、市役所や区役所、NPO法人などで無料相談員も務めている。人生のミッションは、相続でワケアリ物件を抱えて困っている人を1人でも多く救うこと。著書に『不動産相続対策~貰って嬉しい富動産、貰って損する負動産』(ギャラクシーブックス)がある。

著者紹介

連載売れない、貸せない…「困った不動産」を相続したら?事例で学ぶ“負動産”対策

売りたいのに売れない! 困った不動産を高く売る裏ワザ

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田中 裕治

ぱる出版

現在、日本には約820万戸の空き家がある。少子高齢化によって田舎の親の家が空き家になる率が高まり、住むに住めず、売るに売れず、管理もできない家を相続した子供にとっては深刻な問題だ。本書では、親から相続した「お荷物…

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