前回は、収益物件の価値を下げる一大要因である「モンスター入居者」への対処方法を説明しました。今回は、「嫌悪施設」の嫌悪要素を打ち消す方法を見ていきます。

「リフォーム」で嫌悪感を打ち消す

嫌悪施設近くの物件は、その嫌悪施設が気にならないというお客様を探して売却するのが基本です。

 

とはいえ、そんなお客様が運よく見つかるとも限りませんから、リフォームによって嫌悪施設への嫌悪感を打ち消すようにすることも忘れてはなりません。

 

弊社では、都内のゴミ収集所近くの2階建ての事務所を買い取って、リフォームを施してから高く売却したことがあります。このときは、建物の内装、外装のリノベーションに500万円ほどの費用をかけましたが、もちろん十分に元を取る効果を上げることができました。

「徹底的な清掃」「植え込みの整備」で物件価値アップ

この物件が、高く売れたポイントは、清潔感です。ゴミ収集所が嫌われるのは、実際はどうかはともかくとして、そこに不潔感があるからです。ですから、それを打ち消すような清潔感が出るようにリノベーションを実施しました。

 

まず、建物の敷地の周囲の植え込みを徹底的にきれいにしました。花を植えて毎日水をやり、通行人から見ても憩いの空間になるように演出しました。

 

その程度で、ゴミ収集所の嫌悪感がなくなるのかと疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、最近のゴミ収集所は、本当に不潔なわけではありません。ゴミの管理も臭いの管理もしっかりとしていて、できるだけ近隣に迷惑がかからないように最大限の配慮をしています。

 

それでも、ゴミ収集所があるというだけで、何となく嫌な気持ちになるのが人間というものです。衛生的にはまったく問題がないとわかっていても、床に落ちたものは食べたくないですし、築1年の中古マンションのほうが新築よりコストパフォーマンスが高いとわかっていても、新築を選びたくなるものです。あくまでも感覚や感情が問題なのです。

 

ですから、徹底的な清掃と植え込みの整備、そして新築同様に見えるリノベーションによって、物件のグレードは飛躍的にアップします。結果的に、とあるメーカーが事務所として相場以上の価格で買ってくれました。

 

[図表]植え込みの整備と徹底した清掃で、相場以上の価格がついた例

本連載は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「ワケあり物件」超高値売却法

「ワケあり物件」超高値売却法

松本 俊人

幻冬舎メディアコンサルティング

「駅から遠い、築年数が古い、ごみ収集所が近くにある――そんな物件を持つオーナーは、高値売却の方法について頭を悩ませているのではないでしょうか。本書では、どんな「ワケあり物件」であっても優良物件に変える巧みな「演…

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