今週の見通し…7700ペソラインを死守できるか正念場
世界同時株安に抗えず急落も、日米に比べ底堅い展開か
先週は米中貿易協議の不透明感台頭から先進国市場が急落。そのあおりを受けたうえにGDP成長率の予想以上の低下もあり、PSE指数はICHIMOKU3本足の基準線、下雲、そしてGate1が重なる7700ペソまで押し込まれた。
今週は7700ペソラインを死守できるか否かの正念場となる。万一、このラインを割り込むと7200ペソ近辺までの値幅調整を余儀なくされるので注意深く見守りたい。逆ウオッチ曲線ではまだ底入れの気配がないため、瞬間的に7700ペソを割り込む可能性はあるが、海外市場が落ち着けば戻り足は早いと思われる。その意味では、今週のダレたところは絶好の仕込み場になりそうだ。
今週の注目銘柄/SMC…業績好調で☆☆に格上げも
San Miguel Corporation(SMC)
【投資力データ】
【銘柄概要】
1889年にEnrique María BarrettoとYcaza y Estebanがスペイン王室の助成金を基にマニラで当時の最新鋭設備を持ったビール鋳造所と氷製造所を開いた老舗の財閥。ビールのブランド力は世界的だが、最近はM&Aにより石油や産業関連のシェア拡大をめざしている。
【注目材料】
Holcimフィリピンの発行済み株式の85.73%を21.5億ドルで取得し、セメント事業を強化。
【投資戦略】
投資力はPSEI平均並みの460ポイントだが、直近の妥当株価倍率(PVR)は直近で0.32倍で極めて割安になってきた。株価格付けは☆の平均並みだが、業績好調から☆☆に格上げの可能性大。