米有力誌が「最も投資に適した国」と評価したことで、世界の投資家から注目が集まっているフィリピン株式市場。本連載は、「フィリピン株.com」が提供するウィークリーレポートから一部転載し、フィリピン株式市場の最新情報を紹介する。

今週の見通し…日柄調整入りの可能性もNY市場に注視

PSEi(フィリピン総合指数)の一目均衡表の分析
PSEi(フィリピン総合指数)の一目均衡表の分析

史上最高値更新に挑戦のNY市場に要注意 今週は大きな山場

 

先週は指摘した通りのレンジ相場に終始した。総合指数は8000ペソ乗せを果たしたもののSAKATA3本足の転換線(赤)に跳ね返された格好だ。

 

今週もテクニカル的には転換線(赤)と基準線(黒)の間で終始しそうだが、レンジ入り8週目となるため、日柄調整の進捗状況を試す動きが出る可能性が高い。具体的には現在の抵抗線となっている転換線を上抜け、上雲とフシ目2が重なる8200ペソラインに調整するとみられる。

 

ただ、気になるのがNY市場。ダウが史上最高値に接近しており、ここでこけると、トリプル天井形成のパターンとなるからだ。高値圏にあるだけに悪材料に過敏に反応しやすいので、慎重に見極めたい。

 

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今週の注目銘柄/DD…18年12月期は好決算に期待

DoubleDragonProperties Corp.(DD)

 

【投資力データ】

DoubleDragonProperties Corp.(DD)の投資力データ
DoubleDragonProperties Corp.(DD)の投資力データ
 

【銘柄概要】

商業、住宅および公共・民間提携プロジェクトに注力する不動産開発会社。傘下にJollibee Foods Corporationを持つ。

 

【注目材料】

8番目のオフィス物件であるOrtigasCenterにあるJollibee Towerをオープン。59,365平方メートルの賃貸可能面積を誇る、プレミアムグレードの41階建ての商業用およびオフィス用タワーで、これにより年間6億3,180万ペソの増収効果を期待できる。

 

【投資戦略】

投資力ポイント、PVRは18年9月期ベースでほぼ平均並みだが、これから発表される12月期決算で高い利益成長が見込めるため、一気にバリュー感の出る可能性が高い。上ヒゲがちょとちょろと出ており、上抜けは追撃の一手になるチャートパターンを描いている。

 

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