3市場とも年初来で上昇
世界的に長期金利が低下基調に
■19年1月~4月(23日まで)のアジア・オセアニアのリート市場は以下の3市場ともに現地通貨ベースおよび円ベースで上昇しています。
■シンガポール市場は、主要国の中央銀⾏がハト派姿勢に転換して、世界的に⻑期⾦利が低下基調となるなか、堅調に推移しました。
■香港市場は、⾦融政策の連動性が⾼い⽶国にて、⽶連邦準備制度理事会(FRB)が利上げの実質的な打ち止めを表明したことが好感されました。
■オーストラリア市場は、オーストラリア準備銀⾏(RBA)による利下げ期待が⾼まり、⻑期⾦利が⼤幅に低下したことが好材料でした。
各国・地域の騰落率
利益成長と高い配当利回り、財務健全性が魅力
■リートは、利益成長を主因とするリート価格の上昇と、税制上の恩恵を受けた高い配当利回りの二つから投資収益が期待できるユニークな資産です。
■特にアジア・オセアニアのリートは域内経済・貿易が堅調に伸びると見込まれるなか、安定的な賃料収入の伸びが期待できます。米国や日本のリート市場との比較において、相対的に配当利回りが高く、財務状況が良好なことも魅力です。
円ベース指数の推移
堅調な業績や長期金利の低位推移により、底堅く推移しよう
■アジア・オセアニアのリート市場は、堅調な業績やディフェンシブ性が注目され、底堅く推移すると期待されます。シンガポールは、主要国の中央銀⾏によるハト派的な⾦融政策を背景に、商業施設などの不動産市況の回復に沿った底堅い業績成⻑が⾒込まれます。香港は、米⻑期⾦利が低位で推移するとみられるなか、⼤⼿のリートによる⾼⽔準の分配⾦が予想され、安定的な推移が期待されます。オーストラリアは、経済の下振れリスクに対応して、利下げ期待が⾼まっているなか、利益確定を伴いつつも、堅調な展開が予想されます。
(2019年4月24日)
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