ブロックチェーンを利用したアプリケーションの総称
BULLヒロです。「3分で分かる仮想通貨」という、仮想通貨情報サイトを運営しております。
今回以降は、「仮想通貨投資に必要なファンダメンタルの調べ方」をテーマに、実際に投資する銘柄を決める上で必要な知識を解説します。第1回は「Dappsランキングから高騰するアルトコインを読む」です。
◆ブロックチェーンでつくるサービス「Dapps」とは?
Dappsは「Decentralized Applications」の略で、ブロックチェーンアプリケーションでつくられたサービス全般のことを指します。定義は以下になります。
①オープンソースかつオペレーションが自動で、中央による管理がないこと。また、アプリケーションはすべての変更において、ユーザーのコンセンサスを得る仕組みであること。
②アプリケーションのデータは、公開、暗号化されたブロックチェーンを利用していること。
③オープンに流通できる暗号化トークンを持ち、アプリケーションを利用する際や、ユーザーへの報酬を支払う際には、そのトークンを使用すること。
④アプリケーションへの参加がアルゴリズムによって証明され、それに従いトークンが生成されること。
参照:https://github.com/DavidJohnstonCEO/DecentralizedApplications
Dappsでつくられているサービスは、主にゲーム関連のものが多いですが、そのほかにも、キュレーションメディアのような情報収集アプリケーションや、音楽共有アプリなども作成されています。
発行されたトークン上でアプリケーションが動くため、通貨を動作させるためのサーバと、サービス内で流通する通貨としての役割を兼ねている状態です。通常のアプリケーションは、制作会社がサーバを閉じるとサービスが終了します。しかし、Dappsでは利用者が消滅しない限り、存在し続けることが可能です。ユーザー間のコンセンサスを取る必要があるため、よりユーザー側の意見が反映されやすいプラットフォームといえます。
注目度に反して、普及が進まない「ブロックチェーン」
◆Dappsは数少ないブロックチェーンの成功例
現時点では、ブロックチェーンのサービスは実社会でほとんど利用されておらず、注目度と普及率が大きくかい離している状況です。決済、IoT、ビッグデータなどのサービスも、簡単にユーザーを獲得できているわけではありません。
なぜ、利用されてもいないサービスのトークンが、数千倍などの大幅な上昇をしたのでしょうか。その理由としては、発行時の時価総額が低かったため、将来性に期待した資金に投機資金が乗っかったことが考えられます。
こういった状況のなかで、まだ小さい経済圏とはいえ、毎日利用するユーザーを獲得しているDappsは数少ない成功例といえます。
◆Dappsランキングから読み解く現状
Dapps関連のトークンの価値は、Dappsでつくられているアプリケーションの利用活発度と相関します。
Dappsを利用するためにトークンを買ったり、サービス内でトークンを利用したり、そのバック処理の報酬にトークンが利用されたりするので、「利用者動向」を読むことで、今後の価値を予測することができるのです。
Dappsサービスのランキングは、「DappRadar」を参考にしています。このランキングをもとに、どの程度サービスが増えているのか、利用者がどの程度アクティブになっているのか、どのトークンが使われているのか、などの情報を確認していきましょう。