投信マネーは6カ月ぶりに流入超へ転換
■投信マネー全体の流れを見ると、2019年2月は+416億ドル(前月▲89億ドル)と6カ月ぶりに流入超に転じました。内訳はMMFが+324億ドル(同▲163億ドル)、債券+310億ドル(同+246億ドル)、オルタナ▲3億ドル(同+34億ドル)、バランス▲66億ドル(同▲64億ドル)、株式▲150億ドル(同▲142億ドル)です。
債券ファンドは2カ月連続の流入超
■債券ファンドは2カ月連続で大幅な流入超でした。世界的に債券利回りが低下する中、米国の金融政策がハト派的なスタンスに転換したことが背景です。
■内訳を見ると、「北米」が+239億ドル(同+154億ドル)と流入が加速しました。新興国市場全体に投資する「GEM(注3)」への流入も+69億ドル(同+90億ドル)と引き続き流入超が続いています。
主要地域別債券ファンドの資金フロー
株式ファンドは3カ月連続の流出超
■株式ファンドは▲150億ドル(同▲142億ドル)と3カ月連続の流出超となりました。内訳を見ると、「先進国」が▲190億ドル(同▲275億ドル)と5カ月連続の流出超となりました。こうした中、「北米」が+31億ドル(同▲251億ドル)と流入超に転じました。また、「日本」を含む「アジア(注4)」は▲4億ドル(+56億ドル)と5カ月ぶりに流出超に転じました。
■一方、「新興国」は+40億ドル(同+133億ドル)と5カ月連続で流入超となりました。特に新興国市場全体に投資する「GEM」が+63億ドル(同+123億ドル)と流入が続いています。「EMアジア(注5)」は▲25億ドル(同+8億ドル)の流出超に転じました。
主要地域別株式ファンドの資金フロー
(2019年3月1日)
関連マーケットレポート
2019年2月21日 回復基調の米国株式市場
2019年2月14日 米国社債市場の動向(2019年2月)