債券ファンドも株式ファンドも「北米」に流入

世界の「投信マネー」(2019年2月)/デイリーマーケットレポート

三井住友アセットマネジメント株式会社 調査部
債券ファンドも株式ファンドも「北米」に流入

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

 

投信マネーは6カ月ぶりに流入超へ転換

 

■投信マネー全体の流れを見ると、2019年2月は+416億ドル(前月▲89億ドル)と6カ月ぶりに流入超に転じました。内訳はMMFが+324億ドル(同▲163億ドル)、債券+310億ドル(同+246億ドル)、オルタナ▲3億ドル(同+34億ドル)、バランス▲66億ドル(同▲64億ドル)、株式▲150億ドル(同▲142億ドル)です。

 

 

債券ファンドは2カ月連続の流入超

 

■債券ファンドは2カ月連続で大幅な流入超でした。世界的に債券利回りが低下する中、米国の金融政策がハト派的なスタンスに転換したことが背景です。

 

■内訳を見ると、「北米」が+239億ドル(同+154億ドル)と流入が加速しました。新興国市場全体に投資する「GEM(注3)」への流入も+69億ドル(同+90億ドル)と引き続き流入超が続いています。

 

主要地域別債券ファンドの資金フロー

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年1月末現在33.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。 (注2)データは2017年12月~2019年2月。週次ベース。2017年12月からの累計。 (注3)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。 (注4)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
 
(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年1月末現在33.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。
(注2)データは2017年12月~2019年2月。週次ベース。2017年12月からの累計。
(注3)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。
(注4)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。
(注5)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

株式ファンドは3カ月連続の流出超

 

■株式ファンドは▲150億ドル(同▲142億ドル)と3カ月連続の流出超となりました。内訳を見ると、「先進国」が▲190億ドル(同▲275億ドル)と5カ月連続の流出超となりました。こうした中、「北米」が+31億ドル(同▲251億ドル)と流入超に転じました。また、「日本」を含む「アジア(注4)」は▲4億ドル(+56億ドル)と5カ月ぶりに流出超に転じました。

 

■一方、「新興国」は+40億ドル(同+133億ドル)と5カ月連続で流入超となりました。特に新興国市場全体に投資する「GEM」が+63億ドル(同+123億ドル)と流入が続いています。「EMアジア(注5)」は▲25億ドル(同+8億ドル)の流出超に転じました。

 

主要地域別株式ファンドの資金フロー

(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年1月末現在33.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。 (注2)データは2017年12月~2019年2月。週次ベース。2017年12月からの累計。 (注4)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。 (注5)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。 (出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)EPFRグローバル:米国に本社を置く金融商品の調査会社。2019年1月末現在33.3兆ドル規模の世界のファンドの資金フローデータを持つ。
(注2)データは2017年12月~2019年2月。週次ベース。2017年12月からの累計。
(注3)「GEM」はGlobal Emerging Markets(世界の新興国市場全体に投資するファンドの総称)。
(注4)「アジア」は日本、豪州、ニュージーランド、香港、シンガポール。
(注5)「EMアジア(新興アジア)」は中国、インド、韓国、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム、パキスタン、バングラデシュ。
(出所)EPFRグローバルのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

(2019年3月1日)

 

関連マーケットレポート

2019年2月21日 回復基調の米国株式市場
2019年2月14日 米国社債市場の動向(2019年2月)

 

●当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友アセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友アセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録