「財布がパンパンに膨れている人」がお金持ちになれない理由

将来のために大切な「資産づくり」。お金が貯まる人と、貯まらない人にはどのような違いがあるのでしょうか? 本連載では、経営者や中小企業向けにアセットアドバイザリーを行う株式会社HAM代表取締役の垣屋美智子氏の著書、『使えば増える! お金の法則 ―ワクワクしながら資産づくり―』(時事通信社)の中から一部を抜粋し、資産づくりにつながる「効率的なお金の使い方」について解説していきます。

ポイントカードの活用は、資産の「流出」につながる?

無駄遣いをやめれば資産が増える?

 

資産づくりにはもちろん資金が必要ですが、重要なことは“自分サイズ”から始めることです。いきなり不動産を買ったりする必要はないですし、膨大な資金も要りません。

 

それよりも、まずやらなければいけないことは、「資産形成マインド(心構え)」を持って、正しくお金を使うこと。そして、そのための最初のステップとして、生活を見直し、資産が流出していないかどうかを見つける必要があります。

 

例えば次の項目について、皆さんは心当たりがありませんか。

 

□節約をしている

□セールで積極的にモノを買う

□使わないモノはネットなどで売っている

□ポイントカードを活用している

 

これらはどれも出費を抑えて資産づくりに役立っているように思えるかもしれませんが、実は、資産の流出につながっています。

 

さらに、資産形成にはまったく関係なさそうですが、こんな人はいませんか。

 

□パンパンに膨れたお財布を持ち歩いている

 

資産の流出を防ぐことは、「できるだけお金は使わない」「無駄遣いをしない」という難行苦行のようなものではありません。また、「毎日高いモノを買うわけではないし、日々の生活ではいくら使っているかを気にする必要はない」というわけでもありません。生活の中でどうお金を使うのかというところがポイントなのです

 

お金は日々使うものです。資産形成は、まず財布を見直すことから始まり、同時に生活自体も見直すことができるよいきっかけでもあります。

 

Rule

資産形成は、まず生活を見直すことから

 

膨れた財布の使用で「モノの価値」の見極めが困難に…

財布がパンパンに膨れていませんか?

 

よくパンパンに膨れ上がって形が変形しているお財布を持っている人を見かけます。何が入っているのか見せてもらうと、商品券やポイントカード、レシート、お店の名刺、割引券などなど。レシートや名刺は携帯していることすら意識せず・・・。商品券やポイントカードも出し入れしているというより長年入りっぱなしの様子。割引券は行く予定があって入れているわけではありません。

 

使う出番がほとんどないもので財布の中が埋め尽くされてしまうと、肝心の現金が出しにくくなってしまいます。例えば、こんなことはありませんか。

 

お会計のときに、ごちゃごちゃしている財布の中からあたふたとお金を探し、ようやく見つかったお札でとりあえず支払いを済ませてしまう。そして大量の小銭をお釣りとしてもらってしまい、その小銭のせいで財布がさらにパンパンになる・・・。

 

何が必要な買い物で何が無駄遣いかの見極めは、本来はいたってシンプルです。しかし、日々携帯している財布がごちゃごちゃしていると、考え方まで複雑になってしまい、モノの価値が見極められずに無駄遣いも増えていきます

 

資金流出を抑えるためには、まず「財布はシンプルに」が原則です。

 

私の財布の中は、クレジットカード2枚、銀行のキャッシュカード、健康保険証、運転免許証、そして現金とお守りです。カードは合計5枚で、メンバーズカードなどは入っていないので、財布のカード入れの部分が膨らみすぎることもなく、買ったとき同様のスリムな形です。

 

しかも中に入れているお札はすべて新札にしているので、折り目によるわずかな膨らみもありません。財布を新調したときに、新札を入れた方が清潔感があり、新しい財布にマッチすると思い、新札を入れ始めたのですが、実際、新札が財布にきれいに入っていると気分がよいものです。

 

さらに、意外な効果を感じたのは、財布に新札しか入れないと、あまりお金を使いたくなくなるということです。

 

新札は、わざわざ銀行の窓口に行って両替しないといけません。すると「少し口寂しいので100円のお菓子を買う(→千円札1枚消費)」「3000円のなんとなく使い勝手がよさそうで、今だけセールになっている洋服を買う(→千円札3枚消費)」などと、その場の欲求を満たすためだけに「わざわざ時間を使って両替してきた新札を使いたくない」という気持ちが出てくるのです。

 

また、新札を減らさないようにお金を使うとしたら、電子マネーやクレジットカードが使えるところを優先して行くようになります。すると、クレジットカード明細があるのでレシートも取っておく必要がなくなり、財布が膨らむことも防いでくれます。

 

私の小銭の取り扱いも紹介しましょう。

 

私の場合、百円玉は帰宅したら貯金箱に入れています。そして、車で出かけるときに駐車場代として持ち出すか、あるいは銀行に新札の両替に行くタイミングで千円札に両替するので、小銭で財布がパンパンになることはありません。

 

電子マネーとお札で買い物は十分できるので、財布の中に百円玉がなくても生活が不便になることはありません。

 

このように、すっきりした財布を持つと、必要のない出費をしなくなって財布の出番が自然と減っていきます。毎日肌身離さず持ち歩いている財布だからこそ、中身も外見もすっきり小ぎれいにしておきたいものです。また、そうすることで、身だしなみ同様に他人からも好印象に見られるはずです。

 

Rule

すっきりシンプルな財布を持てば、資産流出を防げる

 

節約することで、自分の「時間」を無駄にしている!

節約好きはお金が貯まらない!

 

はっきり申し上げます。

 

資産形成をしたいのであれば、まず節約行動をやめるべきです。というのも、そもそも節約行動と思っている行動が、ただの自己満足である場合も多いからです。

 

私の知人に節約が大好きな女性がいます。彼女は食事の後、お皿を洗うときお湯を使いません。ビニール手袋を使って冷水で食器を洗うのです。冬場だと冷たいし、お湯の方が汚れの落ちが早いのではと思います。洗剤のすすぎも時間がかかるようで、なんだか無駄に水を使っている気もします。

 

また、彼女は安い食材を求めてスーパーのはしごをします。そのための移動手段は車なのでガソリン代の方がかかっている気がします。それに車なので家までの持ち運びの苦労もなく、行ったお店の先々で、そんなに必要ではない“お買い得品”ばかりを買ってしまうそうです。

 

このように、節約行動は客観的に見ると苦行なだけであったり、そんなに節約できていなかったりします。本人は「節約している」と自己満足してしまうために、お金の使い方が改善されないという悪循環に陥りがちです。何より、効果がよく分からない節約行動は時間の非効率な使い方になってしまいます

 

まず覚えておいてほしいことは、1円でも節約したいのなら、行動しないのが一番ということです。節約のために水で食器を洗い余分な時間をかける、特売を求めてスーパーに毎日車で出かけるなど、お金を使わないために労力を使うのであれば、家でじっとしている方がずっとお金を使いません。

 

また、その時間を自分に向けられます。節約行動に使う時間を、自分がいくら稼ぎ、いくら税金を払っているのかを把握したり(案外、いくら税金を払っているかを知らない人が多いです)、自分がどんな資産を形成できるのかを考える方が、ずっと資産が増える生活ができると思います。日々の生活で節約ばかり考えて過ごすのは今すぐやめましょう

 

Rule

節約は自己満足であり、節約になっていない場合が多い

→毎日読むのが楽しみ!「幻冬舎ゴールドオンライン」無料メルマガ登録はこちら​

 

 

幻冬舎ゴールドオンラインの主催・共催・協賛セミナーをいち早くお届けする、

LINE@アカウントを始めました!お友達登録はこちらからお願いします。

 

友だち追加

 

株式会社HAM 代表取締役

日本生まれ香港育ち。香港で高校を卒業したのち、単身渡米、University of California,Berkeley卒業。株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)で役員秘書としてキャリアをスタート。2006年から2016年まで外資系証券会社、外資系運用会社にて株式アナリストとして、テクノロジー企業の業界調査や業績分析に従事。その後、株式会社HAMを創業、代表取締役に就任。経営者や中小企業向けにアセットアドバイザリーを行う。

著者紹介

連載お金を増やしたいなら使いなさい!楽しみながら資産をつくるマネー術

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧