▲トップへ戻る
長期金利は緩やかな上昇へ、社債は堅調さが続こう

本連載は、三井住友アセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

国債利回りは上昇

利上げ継続の観測が強まる

 

■米国の10年国債利回りは、9月中旬に3%台に乗せ、10月5日の3.23%まで上昇しました。良好な米景気指標の発表に加え、米連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派的なコメントを受けて、利上げペース加速の見方が強まったこと等によるものです。

 

■ただ、その後は、米中貿易摩擦の激化や、サウジアラビアを巡る地政学リスクの高まり、業績懸念等による米国株式市場の急落等から利回りは小幅に低下し、10年国債利回りは、概ね3.1%前後での推移となっています。

 

米国の政策金利と国債利回り

(注1)データは2017年1月1日~2018年10月26日。 (注2)FF金利はフェデラルファンド金利で、FRB誘導目標値のレンジ上限を図示しています。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)データは2017年1月1日~2018年10月26日。
(注2)FF金利はフェデラルファンド金利で、FRB誘導目標値のレンジ上限を図示しています。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

社債利回りも上昇

株価急落等でリスク回避の動き

 

■一方、社債スプレッド(国債と社債の利回り格差)は、投資適格債、ハイイールド債ともに、広がりつつあります。

 

■貿易摩擦の激化や、それに伴い景気、企業業績の先行きに不透明感が台頭してきたこと等が原因です。

 

米国債と社債の利回り格差

(注1)データは2017年1月1日~2018年10月26日。 (注2)対国債利回り格差は、社債利回りと国債利回りの差。Bloombergバークレイズ米国社債指数ベース。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(注1)データは2017年1月1日~2018年10月26日。
(注2)対国債利回り格差は、社債利回りと国債利回りの差。
    Bloombergバークレイズ米国社債指数ベース。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成

 

 

国債利回りは緩やかな上昇へ

 

■米景気は、トランプ政権の拡張的な財政政策に支えられて、拡大基調を維持すると予想されます。従って、FRBは3%程度まで利上げを継続すると見られ、国債利回りには上昇圧力がかかると考えられます。

 

■もっとも、物価上昇率が低い水準で落ち着いていること等から、利上げのペースは緩慢なものとなる見通しです。貿易摩擦問題がくすぶっていること等も考え合わせると、長期金利の上昇は小幅なものにとどまると予想されます。

 

■社債については、長期金利が低い水準で推移する限り、相対的に高いクーポン(利息)は引き続き魅力となります。FRBの金融政策には注意が必要ですが、米国内の投資家を中心に利回りと安定性を求めるニーズが依然として強いことを勘案すると、社債も底堅い展開が予想されます。

 

(2018年10月29日)

 

関連マーケットレポート

2018年10月25日 再び急落した米国株式市場
2018年10月19日 『FOMC議事要旨』、緩やかな利上げを継続へ
 

調査部は、総勢20名のプロフェッショナルを擁し、経済や金融市場について運用会社ならではの高度な分析を行い、それぞれの見通しを策定、社内外に情報発信しています。三井住友アセットマネジメントの経済・金融市場分析面での中枢を担っている他、幅広い投資家に良質な情報を伝えるべく、活動する機会や媒体は多岐にわたります。年間で約900本の市場レポートを作成し、会社のホームページで公開中(2016年度実績)。

著者紹介

連載【デイリー】マーケットレポート/三井住友アセットマネジメント

●当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友アセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
●当資料は三井住友アセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

 

 

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧