今回は、おすすめの地図アプリを紹介します。※本連載は、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの代表取締役社長を務め、19年連続の増収増益を達成するなどの実績を残した著名な経営者、吉越浩一郎氏の著書『リタイアライフが10倍楽しくなる 定年デジタル』から一部を抜粋し、リタイアライフを楽しく便利にするアプリの活用術を紹介していきます。

航空写真やストリートビューも楽しい「Googleマップ」

スマホの地図アプリも、私には欠かせないツールのひとつになっています。車にはカーナビもつけていますが、最近のアプリはほとんどのカーナビと違って、情報がどんどんアップデートされますし、その性能もびっくりするほど。ただ、iPhoneで「音声ナビゲーション」などをずっと続けているとバッテリーがどんどん減るので、長時間の利用の際はシガレットソケットからUSBでスマホを充電できるようにしておかないといけません。ソケットに差せる小さな充電器は1000円以下で買えます。USBが2口あるものにしておけば、2台同時に充電も可!

 

もちろん、電車や徒歩で移動する時にも、地図アプリは実に便利。地図アプリは複数ありますが、やはりイチオシはGoogleマップです。

 

 

iPhoneを買うとすでに入っている「マップ」という地図アプリはアップル社のもの。もちろん普通には使えるのだが、どうも表示などがイマイチ。ちょっと田舎に行くと、あるはずのものが何にも表示されていなかったりしたのだ。現在、絶賛リニューアル中なのでそれに期待だが、日本は後回しの模様。Googleマップはぜひ併用を。切り替えると航空写真にもなり、さらにストリートビューといって、歩いている視点から見た映像が見られるのは非常に楽しい。この機能はパソコンから使うほうがおすすめ。知らない町を散歩している感覚はすばらしい!

 

ただ私が地図を見ながらもちょっと困るのが、地下鉄の出口を出た時など。出口から地上に出てきたのはいいのですが、GPSのコンパスが動かずこのあとどちらの方向に進めばいいのかよくわからないことがあります。方向音痴ではないのですが、地下鉄の出口で、方向を確認するために地図を表示したiPhoneをぐるぐる回さないといけないことがあります。ああ、恥ずかしい。地下鉄の出口に限らず、周りが同じようなビルばかりの交差点に出てくると、自分がどっちを向いて立っているのか、どっちに進んでいるのか、がけっこうわからなくなるものです(私だけではないと思うのですが・・・)。かつて『話を聞かない男、地図が読めない女』という本がベストセラーになりましたが、「地図が読めないオジサン」もいるはず。

目的地の方向と距離だけを教えてくれる「Waaaaay!」

そんなことを知り合いに話していたら、とても面白いアプリを教えてくれました。「Waaaaay!(うぇーい!)」という、楽しい名前のアプリで、他のアプリ同様iPhone用もAndroid用もありました。「どんな方向音痴でも99%迷わない」というのが売りだそうです。

 

さっそくダウンロードしてみると、実にシンプル。目的地までの「距離」と「方向」だけが表示されるのです。要するに、「目的地はあっちのほう! 直線距離で500メートル」というだけのアプリ。「道順」も「目印」も関係なしに、ひたすら手元の矢印は目的地の方向を指している「だけ」です。その方向に進んでいくとちゃんと距離が短くなっていくのがとても心強い。普通の地図アプリで近所まで来たら、あとはこれだけ見ていれば、絶対に「反対の方角に歩きつづけていた」ということにはなりません。

 

 

とにかくシンプルで、「矢印」と「距離」しか画面に出ない潔さ。道に迷った時に知りたいことは「どっちのほう? まだ遠いの?」だけなのだが、このふたつにのみ答えてくれるのがこのアプリ。お見事。

 

先日広島に行ってホテルの窓から原爆ドームはどこかなと思って、このアプリを開いてみたらちゃんと遠くに見つけることができました。われこそは方向音痴、という方はぜひ試してみてください。これももちろん無料です。使ったことがまだないのですが「待ち合わせモード」というのもあるそうです。花見などの人混みで仲間と落ち合う時にとても便利だそうです。お互いのスマホ画面に、相手がいる方向と、お互いの距離が出る仕組みのようですよ。

 

道案内アプリはいろいろあって、行先だけ指定して出発点は「現在地」とすれば、今から間に合う電車の時間も、駅についてからの道案内もしてくれます。アプリによっては音声でガイドもしてくれるし。Googleマップも自分の「向き」を示してくれますが、表示がなんとなくもたもたしている感じで、気の短い私はすぐにiPhoneのぐるぐる回しをしてしまうのです。「Waaaay!」の単純さとスピードは、素晴らしいアイデアだと思います。

 

そのほか、旅行で役に立ちそうなのは、ガイドブックと連動した地図です。旺文社のガイドブック「まっぷる」は、ガイドブックを買うと、中に二次元バーコードがついていて、専用アプリ「まっぷるリンク」でこれを読み込むとインターネットからガイドブック丸ごと、さらに地図がダウンロードできるのですが、この地図はガイドブックに載っている地図と同じものです。

 

知らない土地で困るのは、やはり「ここ、どこ?」ということ。ガイドブックの親切なイラスト入り地図を広げても、わかりやすい目印などがあればいいのですが、海外ではどれが銀行なのか病院なのかもわからないことがあります。そういう時、こういうデジタルの地図をスマホやタブレットに入れて持っていると「現在地」が表示されるので実に便利です。

 

スマホは、GPS、周囲のWi-Fi、携帯電話の基地局などを利用して「位置」を取得します。これはオフライン(ネットに接続できない、通話ができない状態)でも利用可能な機能です。海外で使う場合はスマホを「機内モード」にして、「Wi-Fi」だけをオンにするのが一番安全。うっかりローミングサービスに接続してしまうと通信費が高額になることがあるからです。

リタイアライフが10倍楽しくなる 定年デジタル

リタイアライフが10倍楽しくなる 定年デジタル

吉越 浩一郎

ワニ・プラス

ケータイでの通話が多い人に、無理にガラケーを捨ててスマホにしろというつもりはありません。ガラケーにはガラケーの良さがあります。デジタルツールは、コミュニケーションの道具にすぎません。 その人の生活に最適なものを…

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