株式ファンドは「北米」が流入超
■9月の株式ファンドフローは、株式全体で+48億ドルと前月の+116億ドルから流入超過額が縮小しました。内訳は先進国が+74億ドル(前月+122億ドル)、新興国が▲26億ドル(同▲6億ドル)でした。
■先進国の内訳を見ると「北米」が+109億ドルと3カ月連続の流入超となりました。「グローバル」が▲7億ドル、「欧州」が▲28億ドルでした。一方、「アジア(注3) 」も▲1億ドル(「日本」が+2億ドル、他の地域が▲3億ドル)となりました。
■新興国の内訳を見ると、新興国全体に投資する「GEM(注4)」が▲39億ドルと流出額が拡大しました(前月▲8億ドル)。「中南米」は▲1億ドルと4カ月連続の流出超でした。一方、「EMアジア(注5)」は、+18億ドル(前月+10億ドル)と2カ月連続の流入超となりました。「EMアジア」の内訳を見ると、「中国」が+28億ドル(同+25億ドル)で2017年11月以降流入超が継続しています。他の国・地域では資金の流れに大きな変化はありませんでした。
主要地域別株式ファンドの資金フロー
主要地域別債券ファンドの資金フロー
債券ファンドは「北米」、「GEM」が流入超
■債券ファンドは全体としては流出超ですが、「北米」と「GEM」が流入超でした。全体は▲56億ドル(前月+30億ドル)と3カ月ぶりに流出超となりました。内訳は先進国が▲54億ドル(同+55億ドル)、新興国が▲2億ドル(同▲25億ドル)でした。先進国は「北米」が+83億ドル(同+101億ドル)で7カ月連続の流入超でした。一方、「欧州」が▲62億ドル(同▲25億ドル)、「グローバル」が▲75億ドル(同▲20億ドル)とそれぞれ流出超過額が拡大しました。
■新興国は「GEM」が+9億ドル(同▲21億ドル)と流入超となる一方、「EMアジア」は▲9億ドル(同▲2億ドル)と5カ月連続の流出超となりました。
(2018年10月01日)
関連マーケットレポート
2018年9月27日 米国の金融政策は利上げを継続(2018年9月)
2018年9月10日 概ね良好な内容となった米国の雇用統計(2018年8月)