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個人事業主の確定申告は「自分で青色申告」がおススメな理由

今回は、なぜ個人事業主の確定申告は「事業主自身による青色申告」がおススメなのかを説明します。※本連載では、新進気鋭の若手税理士である谷口孔陛氏が、減価償却をはじめとした、税務・会計の基礎を楽しく、分かりやすく解説します。

申告が必要な事業主は、できるだけ早く「青色申告」に

こんにちは。めがね税理士の谷口です。

 

「個人で事業を始めたい」

「個人で事業を始めている」

 

あなたがこういった状況であれば、まず「自分のいまの収入で、確定申告をしなくてはいけないのか?」を知っておくことをおすすめします。

 

その判定の方法は『「私って確定申告必要?フローチャート」を作成しました』という記事でざっくりと解説しています。

 

「どうも申告が必要になりそうだ」ということであれば、できるかぎり早いうちに青色申告にすることをおすすめします。

 

「ネットで検索すると青色申告と白色申告っていうのが出てくるんだけど、どっちにすればいいかわからない・・・」というご相談を受けることは多いのですが、白色申告にするメリットはほぼありません。

 

と、言われるだけでは納得できない方のために、

 

○青色申告と白色申告の違い

○どっちがおすすめなの?

 

についてまとめました!

 

(法人のメリットを見たい方は『青色申告とは どこよりもざっくりわかりやすく解説!(法人編)』へ!)

手間は増えるものの、青色申告にはいろいろな特典が・・・

まず「そもそも青色申告ってなに?」という疑問について、ざっくりと解説していきます。

 

言葉だけはよく出てくる「確定申告」というもの、これは税務署に対して、「一年間儲かったかどうか」を「申告書」という書類にまとめて提出することを言います。

 

このとき、実は税務署は、確定申告する人を2つの色で分けています。

 

それが、「青色申告」「白色申告」の2つです。

 

 

 

●青色申告と白色申告、どっちが有利? おすすめ?

 

ではこの「青色」と「白色」、どんな違いがあるのでしょうか?

 

ものすごくざっくり言うと、

 

○青色申告⇒手間は増えるけど、いろいろな特典がもらえる

○白色申告⇒青色申告に比べたらちょっと楽だけど、特典がもらえない

 

という違いがあります。なので、もし「青色申告と白色申告どっちがいいの?」という話になったら、特典を取るか、楽さを取るかで決めることになります。

 

 

 

●青色申告にすると、どんな手間が増えるのか?

 

特典(メリット)については『青色申告のメリット7つをざっくり図解!〔個人・所得税Ver.〕』についてはという記事でまとめまているので、ぜひ見てください。

 

なのでここでは、「どんな手間が増えるのか」を解説していきます。

 

事業をする人は、法人であれ個人であれ、「日々の取引」というものを記録しておくことが義務づけられています。

 

なんで記録をしなくちゃいけないのか。

 

これを事業をする方の目線で、かっこよく言うと、

 

記録しておき、それを振り返ることで自分の事業を改善していくことができるから

 

ということができます。

 

ただ、そうは言っても「これから青色申告にしようかな」と迷っている段階のあなたにはいまいちピンと来ないですよね。

 

もうひとつの、少し後ろ向きな理由として、

 

あとあとの税務調査で「この入金なに?」「この支払いは?」と聞かれたときに記録がないと困ったことになるからといったほうが、多少危機感をもっていただけるかもしれません。

 

もしこのような質問に答えられなかった場合、意図的に隠しているとみなされて重い罰金を払わされる可能性も出てきてしまいます。

 

なので、きちんと記録を残しておくことは「自分の身を守る」という意味でもとても大切なことなのです。

白色申告がラクだったのは過去の話

いまのは事業をするご本人の目線でしたが、これを税務署側の目線として見ると、

 

「記録がないと調査が大変だからしっかり残しといてほしい。よし、特典で釣ってちゃんと記録を残してもらおう」

 

というようなことを考えています。

 

この日々の記録の細かさが、

 

青色申告⇒しっかり記録してね

○白色申告⇒多少簡単でいいよ

 

というふうに分かれています。

 

●白色申告も別にそれほど簡単じゃない

 

ここまで聞いて、「それなら少しでも簡単な白色申告のほうがいいな」と思われたあなた。

 

都市伝説的に「白色申告は何も証拠が残ってなくても大丈夫」ぐらい言われることがあるのですが、これは過去の話で、現在は白色申告であっても最低限の記録を残しておく必要があります。

 

記録自体は、Excelや、最悪手書きでもなんとかなりますが、現在は会計ソフトさえ使えば青色申告の水準を満たす記録がそこそこ簡単につくれます。

 

(会計ソフトというのは、freeeや、MFクラウド(マネーフォワード)、弥生会計といったソフトの総称です)

 

正直に言って、

 

○会計ソフトに入れる手間

○Excelに入れる手間

 

を考えるとそれほど変わりませんので、私はほとんどの場合、圧倒的にメリットの大きな青色申告をおすすめしています。

 

「具体的にどんなメリットがあるの?」という疑問をお持ちの方向けに別途記事も書いておりますので、ぜひご覧ください!⇒『青色申告のメリット7つをざっくり図解!〔個人・所得税Ver.〕』

 

こちらの記事に書いた「青色申告の10万円控除」と「白色申告」の手間はほとんど変わりませんので、もし、

 

「どうしても経理が難しい・・・」

 

と思われる方は、白色申告にせずせめてこの「青色申告の10万円控除」にしておくと、手間の少なさとメリットを両方ゲットすることができます!

 

まとめ 個人は「青色」で「自分で申告」がおすすめ!

 

というわけで、

 

○青色申告と白色申告の違い

○白色申告は噂ほど簡単ではない!

○だから青色申告でたくさんのメリットをゲットしよう!

 

という内容についてまとめました。

 

法人の方が自分で確定申告をするのはかなり難易度が高いのですが、個人事業の場合は青色申告にして自分で申告できるようになったほうがいいというのが私の意見です。

 

税理士に丸投げすることもできますが、個人での確定申告は決して難しくありませんし、毎年10万円~20万円ものお金を税理士に払うのももったいないです。

 

稼げるようになってくると、お金を払ってでも本業に集中したほうがよくなってきますが、税金のことに限らず自分でビジネスをするなら最低限のいろいろな法律のことは知っておかなくてはいけません。

 

「税金ってこういう仕組みになっているのか」ということを知る、という意味でも、青色申告にして、まだ取り組みやすい個人事業のあいだにひととおりを把握しておくことを私個人としてはおすすめします!

谷口孔陛税理士事務所 代表社員 税理士

1985年、長崎生まれ。クラウド会計に強く、クライアントからは、図解を積極的に使った、専門用語に頼らない噛み砕いた説明が好評。クラウド会計に強い税理士として沖縄の宮古島商工会議所から声がかかり、日帰りで講演をこなすというハードな経験も持つ。
著書『できる税理士は知っている これならうまくいくクラウド会計』(共著)
事務所URL:https://www.kh-tax.com/

著者紹介

連載めがね税理士がレクチャー/オーナー経営者のための「税務・会計」の超基礎講座

本連載は、合同会社MGNコンサルティングの代表社員であり、税理士の谷口 孔陛氏のブログを抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。ブログはこちらから⇒https://www.kh-tax.com/

 

 

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