豊かな自然も、都会の街並みも、ショッピングも・・・
東南アジア地域はとにかく多様性に富んでいるため、旅行客は見るものや行く場所に事欠かない。一番の目玉はなんといってもビーチだ。有名どころはタイのプーケットやインドネシアのバリ、マレーシアのランカウイ、フィリピンのボラカイ。観光客や移住者に根強い人気がある。負けていないのがカンボジアとベトナムだ。数々のビーチと手つかずの海岸地帯があることでも知られている。どのビーチに行くかを決める際、旅行客は黒、グレー、白、時にはピンクの砂浜を選ぶ贅沢が許される。各国には素晴らしいビーチが少なくとも1つはあり、また各ビーチがそれぞれに特有の砂浜を誇っている。この地域には実に様々な選択肢がある。パーティー好きに混じってわいわい騒ぐもよし、静かな場所でのんびり過ごすもよしだ。
理想のゲームを求めてのんびりホールを回りたい人にはとてもいいオプションがある。1つのホテルリゾートに1週間でも1カ月でも滞在してゴルフに興じることはさほど珍しくもない。世界有数のホテルの中にはゴルフ三昧旅行の出発地として最適なところもある。その上、ゴルフができるだけでなくホテルがビーチの真横に位置していることが多いため、両方の世界をいいとこどりできるという訳だ。また、ホテルには最高のアメニティが備えられており、とても温かくて頼りになるスタッフもいるため、最もリラックスできる体験になることは間違いないだろう。
都会を楽しみたいという人も心配無用だ。とても楽しいナイトスポットやカラオケがある。素晴らしいシンガーが多くの店でライブを行っていて、様々な言語で歌ってくれる。経験豊かなバーテンダーもいるため、どこでも最高のお酒を楽しむことができる。ビーチやナイトスポットの中にはカラフルで派手でただただ楽しい、エネルギッシュかつ人で溢れるダンスパーティーが開催されているところもある。
最後はこの地域でのショッピングについて。クオリティーが向上し選択肢も増えているため、買い物中毒の人は他国でお馴染みのブランドのほとんどを見つけられることだろう。今や東南アジアのほとんどの国で世界有数のブランドを買うことができる。ホーチミン市の通りでは戸惑うことも。フランス風の建物やショッピングエリアが多いため、ヨーロッパのどこかの街にいるような感覚に陥るかもしれない。
過去2年間で外国人観光客が最も多く訪れたのはタイ
個人の趣向がどうであれ、東南アジアには訪れる人を満足させられるものが多くある。歓迎的で温かい人々だったり、変化に富み緑豊かでエキサイティングな陸地だったり、万人にすすめたい新鮮な食べ物だったり。今海外でますます注目を集めているこの地域の料理は体験したこと全ての集大成となるかもしれない。
過去2年間で外国人観光客が最も多く訪れた国はタイで、2位はマレーシアだった。その次がベトナムだがその数はマレーシアの3分の1程度だ。その後にフィリピンが続き、最後にカンボジアとなっている。タイへの観光客数は前年と比べて20.6%増加した。一方、マレーシアは6.3%のマイナスとなった。フィリピンとカンボジアも著しく伸びたがベトナムは1%以下の成長にとどまっている。
ASEAN諸国の膨大な数の人が近隣の東南アジアの国々を旅行していることから、東南アジア諸国内での動きが活発になっていることが分かる。ASEAN以外の地域では中国からがもっとも多く、EU圏がそれに次ぐ。その次に多いのは当然ながら韓国と日本だ。そしてオーストラリア、アメリカ、インドの順となっている。